水関連株式市場(14年8月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

水関連株式市場(14年8月号) グローバル 環境関連

2014/08/19環境関連

7月の投資環境

7月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で下落しました。月前半、米国の非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回って増加したことなどが好感され上昇して始まりましたが、その後、米国の利上げ実施が前倒しされるとの見方やポルトガルのエスピリト・サント銀行の債務問題などが懸念材料となり、軟調な動きとなりました。中旬以降は、良好な企業決算や中国やユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)の改善などがプラス要因となった一方、高値警戒感やウクライナや中東の情勢に対する懸念がマイナス要因となり、月間では下落しました。業種別では、情報技術や素材、電気通信サービスなどが上昇した一方、公益やエネルギー、資本財サービスなどは市場平均以上に下落しました。

世界の株式市場が小幅に上昇する中で、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は下落となりました。セクター別では上下水道ビジネスセクター及び装置製造・エンジニアリングセクターが下落となりました。上下水道ビジネスセクターでは、ブラジルのサンパウロ州基礎衛生公社、及びフランスのベオリア・エンバイロメント、スエズ・エンバイロメントは、これまで良好なパフォーマンスを経て調整局面となりました。装置製造・エンジニアリングセクターでは米国のザイレム、ペンテアは、米国の建設活動や設備投資の遅れから業績動向が懸念され軟調な展開となりました。

※上下水道ビジネスセクターは、水を利用した公益事業を広く含みます。


水関連企業の株価推移
(円換算ベース、月次、期間:2004年7月末~2014年7月末)

 

※先進国株式:MSCI世界株価指数、水関連企業:S&Pグローバル・ウォーター指数(株価指数はすべて配当込み、ネットベース)
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成

水関連企業の株価収益率(PER)の推移
(月次、期間:2007年7月末~2014年7月末)

 

※水関連企業:S&Pグローバル・ウォーター指数
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成
記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、当資料におけるデータは将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

今後の見通し

景気回復を反映して株式市場は上昇しており、より長期的に安定した成長力のある銘柄が注目されると考えます。都市化の進展、既存施設の老朽化、健康や環境に関する規制の強化によりインフラ関連投資の必要性が増加しており、関連する技術やサービスを提供する企業に成長機会をもたらすと見ています。水関連業界では漏水検知器や汚水・再生処理が特に有望な分野であると考えます。

また各国の財政状況が厳しいなかでは水道事業の民営化が進展していくことにより、上下水道サービス業界の企業の事業機会の拡大が見込まれます。特に北米ではインフラ投資需要が旺盛で民営化の機会が大きいと見ています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズ(基礎的条件)は堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的であると考えます。

主要水関連企業の株価と世界株式の株価指数の推移をみると、ここ10年余りで、水関連企業の株価は世界株式を上回って堅調に推移してきました。ただし、2007年7月中旬以降は世界的な株安の影響を受けて水関連企業の株価も大幅下落しました。今後、水関連市場は2005年の約60兆円から2025年には約110兆円にまで拡大すると予想されており(注)、水関連市場の成長とともに、上下水道及び装置製造・エンジニアリングセクター企業の収益も中長期的に拡大していくものと見ています。(注:グローバル・ウォーター・インテリジェンス(GWI)予想)

従って、水関連企業は中長期的には依然として魅力的な投資対象であると考えます。また、足元でも増益基調が継続しており、良好な投資環境にあると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

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