水関連株式市場(14年9月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

水関連株式市場(14年9月号) グローバル 環境関連

2014/09/24環境関連

8月の投資環境

8月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、上旬はウクライナやイラクの情勢に対する懸念などを背景に大きく下落する展開となりました。しかしその後は、公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で景気刺激策を続ける方針が示されたことやジャクソンホールでのドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の講演内容を受けユーロ圏で量的金融緩和が実施されるとの観測が強まったことに加え、米国の消費者信頼感指数などの経済指標が改善したこともあり、月末にかけて上昇基調を維持しました。

業種別では、ヘルスケアや生活必需品、情報技術などが市場全体を上回って上昇した一方、電気通信サービスや素材、エネルギーは下落しました。

世界の株式市場が小幅に上昇する中で、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は市場を上回る上昇となりました。セクター別では環境マネジメント・サービスセクターの上昇が大きく、上下水道ビジネスセクター及び装置製造・エンジニアリングセクターも上昇しました。上下水道ビジネスセクターでは、米国のアメリカン・ウォーター・ワークスが上昇しました。一方、装置製造・エンジニアリングセクターでは荏原製作所が風水力事業での受注が市場の予想を下回ったことから下落しました。

※上下水道ビジネスセクターは、水を利用した公益事業を広く含みます。

水関連企業の株価推移
(円換算ベース、月次、期間:2004年8月末~2014年8月末)

 

※先進国株式:MSCI世界株価指数、水関連企業:S&Pグローバル・ウォーター指数(株価指数はすべて配当込み、ネットベース)
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成

水関連企業の株価収益率(PER)の推移
(月次、期間:2007年8月末~2014年8月末)

※水関連企業:S&Pグローバル・ウォーター指数
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成
記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、当資料におけるデータは将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

今後の見通し

景気回復を反映して株式市場は上昇しており、より長期的に安定した成長力のある銘柄に注目しています。都市化の進展、既存施設の老朽化、健康や環境に関する規制の強化によりインフラ関連投資の必要性が増加しており、関連の技術やサービスを提供する企業に成長機会をもたらすと見ています。水関連業界では漏水検知器や汚水・再生処理が特に有望な分野です。

また各国の財政状況が厳しいなかでは水道事業の民営化が進展していくことにより上下水道サービス業界の企業の事業機会の拡大が見込まれます。特に北米ではインフラ投資需要が旺盛で民営化の機会が大きいと見ています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

主要水関連企業の株価と世界株式の株価指数の推移をみると、ここ10年余りで、水関連企業の株価は世界株式を上回って堅調に推移してきました。ただし、2007年7月中旬以降は世界的な株安の影響を受けて水関連企業の株価も大幅下落しました。

今後、水関連市場は2005年の約60兆円から2025年には約110兆円にまで拡大すると予想されており(注)、水関連市場の成長とともに、上下水道及び装置製造・エンジニアリングセクター企業の収益も中長期的に拡大していくものと見ています。(注:グローバル・ウォーター・インテリジェンス(GWI)予想)

従って、水関連企業は中長期的には依然として魅力的な投資対象であると考えます。また、足元でも増益基調が継続しており、良好な投資環境にあると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

※MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。

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