水関連株式市場(14年10月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

水関連株式市場(14年10月号) グローバル 環境関連

2014/10/10環境関連

9月の投資環境

9月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で下落しました。

世界の株式市場は、欧州中央銀行(ECB)による利下げの実施や追加金融緩和策への期待などを背景に欧州株を中心に上昇してはじまりましたが、その後、中旬にかけては米国の利上げ時期が早まるとの観測が広がる一方、低金利が継続するとの見方もあり、上下する展開となりました。月末にかけては、シリア領内の過激派組織への空爆や香港の民主派によるデモなど地政学リスクの高まりなどを背景に下落し、月間でも下落となりました。

業種別では、ヘルスケアや電気通信サービスが上昇した一方で、商品市況の下落などを背景にエネルギーや素材は市場平均以上に下落しました。

世界の株式市場が小幅に下落する中で、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は市場を上回る下落となりました。セクター別では装置製造・エンジニアリングセクター及び環境マネジメント・サービスセクターは上昇しましたが、上下水道ビジネスセクターは下落となりました。上下水道ビジネスサービスセクターでは、ユナイテッド・ユーティリティーズは英国での5年ごとの水道料金改定に関して規制当局の対応に関するリスクが懸念され下落しました。またブラジルでは10月の大統領選挙を控え株式、為替とも軟調な展開となり、サンパウロ州基礎衛生公社などが下落しました。一方、装置製造・エンジニアリングセクターではクボタは良好な業績動向が確認されたことなどから上昇しました。

※上下水道ビジネスセクターは、水を利用した公益事業を広く含みます。

今後の見通し

景気回復を反映して株式市場は上昇しており、より長期的に安定した成長力のある銘柄に注目しています。都市化の進展、既存施設の老朽化、健康や環境に関する規制の強化によりインフラ関連投資の必要性が増加しており、関連の技術やサービスを提供する企業に成長機会をもたらすと見ています。水関連業界では漏水検知器や汚水・再生処理が特に有望な分野です。

また各国の財政状況が厳しいなかでは水道事業の民営化が進展していくことにより上下水道サービス業界の企業の事業機会の拡大が見込まれます。特に北米ではインフラ投資需要が旺盛で民営化の機会が大きいと見ています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

景気の変動に左右されにくく水関連業界の成長の恩恵を受ける銘柄に注目していきます。継続的な売上げが見込め、業績の見通しのよいことが主要銘柄の特長と考えています。ただし、米国の装置製造・エンジニアリングセクターは相対的なバリュエーションを考慮して買い増しは見送る方針です。

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

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