水関連株式市場(14年12月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

水関連株式市場(14年12月号) グローバル 環境関連

2014/12/10環境関連

11月の投資環境

11月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、前月末に日銀が追加金融緩和を実施したことや、月初に欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が必要に応じて一段の景気刺激策を実施すると発言したことに加え、10月の米ISM製造業景況指数や10月の米失業率などの経済指標が良好だったことなどを背景に、上旬から堅調な動きとなりました。その後も10月のドイツIfo企業景況感指数などが市場予想を上回ったことや良好な企業業績の発表などがプラス要因となり、米国市場が史上最高値を更新するなど、世界の株式市場は大きく上昇しました。

業種別では、一般消費財・サービス、情報技術、資本財・サービスなどの上昇率が高くなった一方、原油価格の大幅安などが影響しエネルギーセクターは下落しました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は、世界の株式市場に比べて小幅な上昇となりました。セクター別では、上下水道ビジネスセクターは市場並みの上昇となりましたが、装置製造・エンジニアリングセクター及び環境マネジメント・サービスセクターは相対的に小幅な上昇となりました。上下水道ビジネスセクターでは、フランスのベオリア・エンバイロメント及びスエズ・エンバイロメントが堅調に推移し、英国の水道企業は来年以降の水道料金などに関する規制への不安が和らいだことから上昇しました。装置製造・エンジニアリングセクターでは引き続き石油・ガス業界向けに製品を提供している荏原製作所、ロトルクなどが下落しました。

※上下水道ビジネスセクターは、水を利用した公益事業を広く含みます。

今後の見通し

景気回復を反映して株式市場は上昇しており、より長期的に安定した成長力のある銘柄に注目しています。都市化の進展、既存施設の老朽化、健康や環境に関する規制の強化によりインフラ関連投資の必要性が増加しており、関連の技術やサービスを提供する企業に成長機会をもたらすと見ています。水関連業界では漏水検知器や汚水・再生処理が特に有望な分野です。

また、各国の財政状況が厳しいなかでは、水道事業の民営化が進展していくことにより上下水道サービス業界の企業の事業機会の拡大が見込まれます。特に北米ではインフラ投資需要が旺盛で民営化の恩恵が大きいと見ています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

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