水関連株式市場(15年1月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

水関連株式市場(15年1月号) 環境関連 グローバル

2015/01/15環境関連

12月の投資環境

12月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)でわずかに下落しました。

世界の株式市場は、原油価格の大幅安を受けエネルギー株を中心に売り圧力が高まったことに加え、市場予想を下回る中国の経済指標やギリシャの政局不安なども足かせとなり、月半ばにかけて下落しました。その後、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で利上げについて慎重な姿勢が示されたことや、米国のGDP(国内総生産)が市場予想を上回る上方修正となったことなどを背景に景気に対する楽観的な見方が広がり、月末にかけて大きく反発しましたが、月を通しては下落しました。

業種別では、公益や一般消費財サービスなどの上昇率が高くなりました。一方、商品市況の下落などの影響を受けたエネルギーや素材のほか、電気通信サービスの下落も目立ちました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は、世界の株式市場が小幅に下落するなか、上昇しました。セクター別では装置製造・エンジニアリングセクターは市場を上回る上昇となりましたが、上下水道ビジネスセクター及び環境マネジメント・サービスセクターが下落となりました。装置製造・エンジニアリングセクターでは米国のダナハー、ポール・コープが中長期的な成長性が評価され上昇したほか、スミス(A.O.)やミューラー・ウォーター・プロダクツは米国の堅調な建設活動を背景に上昇しました。上下水道ビジネスセクターでは、英国の水道企業は来年以降の水道料金などに関する規制への不安が和らいだことから上昇しましたが、ブラジルのサンパウロ州基礎衛生公社、ミナスジェライス電力は新政権による規制環境の変化がマイナス要因となりました。環境マネジメント・サービスセクターでは、原油価格の下落を背景に廃油関連の事業を行うウェースト・コネクションズなどが下落しました。

※上下水道ビジネスセクターは、水を利用した公益事業を広く含みます。

今後の見通し

景気回復を反映して株式市場は上昇しており、より長期的に安定した成長力のある銘柄に注目しています。都市化の進展、既存施設の老朽化、健康や環境に関する規制の強化によりインフラ関連投資の必要性が増加しており、関連の技術やサービスを提供する企業に成長機会をもたらすと見ています。水関連業界では漏水検知器や汚水・再生処理が特に有望な分野です。

また各国の財政状況が厳しいなかでは水道事業の民営化が進展していくことにより上下水道サービス業界の企業の事業機会の拡大が見込まれます。特に北米ではインフラ投資需要が旺盛で民営化の機会が大きいと見ています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

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