水関連株式市場(15年2月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

水関連株式市場(15年2月号) 環境関連 グローバル

2015/02/10環境関連

1月の投資環境

1月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で下落となりました。

月初、原油価格の急落やギリシャのユーロ圏離脱懸念などを受けて大きく下落しました。その後、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録の内容から4月以前の利上げの可能性は低いとの見方が強まったことなどを受けて反発する局面もありましたが、原油価格が続落したことや、スイス国立銀行(中央銀行)が1ユーロ=1.20スイス・フランに設定していた上限を突然撤廃したことを受けてリスク回避の動きが強まったことなどから月半ばにかけて下落しました。月後半には良好な企業決算の発表が相次いだことや、欧州中央銀行(ECB)が月600億ユーロの資産を購入する大規模な量的金融緩和に踏み切ったことなどを受けて上昇基調となりましたが、月を通しては下落となりました。業種別では、ヘルスケアや電気通信サービスの上昇率が大きくなりました。一方、原油価格の下落の影響を受けたエネルギーの下落率が大きくなったほか、情報技術や金融も下落が目立ちました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)も、下落となりました。セクター別では上下水道ビジネスセクターは小幅に上昇しましたが、装置製造・エンジニアリングセクター及び環境マネジメント・サービスセクターは市場より下落幅が大きくなりました。上下水道ビジネスセクターでは、欧州の銘柄が堅調でしたが、なかでも英国のユナイテッド・ユーティリティーズは物価上昇率を上回るペースでの増配方針が示されたことで上昇しました。装置製造・エンジニアリングセクターでは米国のザイレムなどがユーロ安の影響が懸念され下落しました。

※上下水道ビジネスセクターは、水を利用した公益事業を広く含みます。

水関連企業の株価推移
(円換算ベース、月次、期間:2005年1月末~2015年1月末)

 

※先進国株式:MSCI世界株価指数、水関連企業:S&Pグローバル・ウォーター指数(株価指数はすべて配当込み、ネットベース)
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成

水関連企業の株価収益率(PER)の推移
(月次、期間:2007年1月末~2015年1月末)

 

※水関連企業:S&Pグローバル・ウォーター指数
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成
データは将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

今後の見通し

低い経済成長が継続しており、金融政策や通貨の動きが株式市場に影響を与えています。こうしたなかで、より長期的に安定した成長力のある銘柄に注目しています。都市化の進展、既存施設の老朽化、健康や環境に関する規制の強化によりインフラ関連投資の必要性が増加しており、関連の技術やサービスを提供する企業に成長機会をもたらすと見ています。水関連業界では漏水検知器や汚水・再生処理が特に有望な分野です。

また各国の財政状況が厳しいなかでは水道事業の民営化が進展していくことにより上下水道サービス業界の企業の事業機会の拡大が見込まれます。特に北米ではインフラ投資需要が旺盛で民営化の機会が大きいと見ています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

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