水関連株式市場(15年3月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

水関連株式市場(15年3月号) 環境関連 グローバル

2015/03/13環境関連

2月の投資環境

2月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界株式市場は、1月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を上回る改善を示したことやユーロ圏の2014年10-12月期実質GDP(域内総生産)成長率が市場予想を上回ったことなどを背景に中旬にかけて上昇しました。その後も、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が議会証言で早期の利上げを示唆しなかったことやギリシャ支援延長についての合意がなされたことなどが好感され上昇基調となりました。また、原油価格に底打ち感が見られたことも株式市場の上昇要因となりました。

業種別では、素材や一般消費財など景気の変動に敏感な業種の上昇率が高くなりました。一方、ディフェンシブ性(景気の変動に左右されにくい特性)の高い業種は、公益が下落した他、生活必需品やヘルスケアなどは市場平均を下回る上昇率にとどまりました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)も上昇しました。セクター別では環境マネジメント・サービスセクターは市場を上回る上昇となりましたが、上下水道ビジネスセクター及び装置製造・エンジニアリングセクターは市場より小幅な上昇にとどまりました。

上下水道ビジネスセクターでは、サンパウロ州基礎衛生公社はブラジルで干ばつが続き水不足が懸念されていましたが、雨が降ったことが好感され株価が上昇しました。またフランスのベオリア・エンバイロメントは好調な業績発表を受けて上昇しました。一方、米国及び英国の同セクターの多くの銘柄が軟調な推移となりました。また、中国のサウンド・グローバルは不適切な会計処理への懸念が指摘され株価は下落しました。

装置製造・エンジニアリングセクターでは米国のエコラブ、ダナハー、ザイレムなどが上昇しました。

※上下水道ビジネスセクターは、水を利用した公益事業を広く含みます。

今後の見通し

低い経済成長が継続しており、金融政策や通貨の動きが株式市場に影響を与えています。こうしたなかで、より長期的に安定した成長力のある銘柄に注目しています。都市化の進展、既存施設の老朽化、健康や環境に関する規制の強化によりインフラ関連投資の必要性が増加しており、関連の技術やサービスを提供する企業に成長機会をもたらすと見ています。水関連業界では漏水検知器や汚水・再生処理が特に有望な分野です。

また各国の財政状況が厳しいなかでは水道事業の民営化が進展していくことにより上下水道サービス業界の企業の事業機会の拡大が見込まれます。特に北米ではインフラ投資需要が旺盛で民営化の機会が大きいと見ています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

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