水関連株式市場(15年4月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

水関連株式市場(15年4月号) 環境関連 グローバル

2015/04/14環境関連

3月の投資環境

3月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で下落しました。

世界の株式市場は、2月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大きく上回って増加したことなどを背景に、米国の利上げ実施が早まるとの観測が強まり、上旬は下落しました。その後、欧州中央銀行(ECB)が月間600億ユーロ規模の債券購入を開始したことに加え、2月の米小売売上高が市場予想に反し減少したことや米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明を受け米国の利上げ開始時期を巡る市場の想定が後ずれしたことを背景に反発しました。下旬には利益確定の売りの影響などから再び下落し、月間では小幅な下落となりました。

業種別では、ヘルスケアや金融、一般消費財・サービスなど堅調な動きとなりました。一方で、商品市況低迷の影響を受けた素材やエネルギーが大きく下落した他、情報技術なども軟調な動きとなりました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は市場を上回る上昇となりました。セクター別では装置製造・エンジニアリングセクター及び環境マネジメント・サービスセクターは市場を上回る上昇となりましたが、上下水道ビジネスセクターは市場より小幅な上昇にとどまりました。上下水道ビジネスセクターでは、北京エンタープライズ・ウォーター及びチャイナ・エバーブライト・インターナショナルは中国政府による下水道や汚水処理関連の多額の投資方針が明らかになり株価が上昇しました。一方、米国、英国、ブラジルの同セクターの銘柄は軟調なものが目立ちました。装置製造・エンジニアリングセクターではギーベリッツが予想を上回る業績を発表し上昇したほか、コーウェイ、パーキン・エルマーなどが上昇しました。

今後の見通し

低い経済成長が継続しており、金融政策や通貨の動きが株式市場に影響を与えています。こうしたなかで、より長期的に安定した成長力のある銘柄に注目しています。都市化の進展、既存施設の老朽化、健康や環境に関する規制の強化によりインフラ関連投資の必要性が増加しており、関連の技術やサービスを提供する企業に成長機会をもたらすと見ています。水関連業界では漏水検知器や汚水・再生処理が特に有望な分野です。

また各国の財政状況が厳しいなかでは水道事業の民営化が進展していくことにより上下水道サービス業界の企業の事業機会の拡大が見込まれます。特に北米ではインフラ投資需要が旺盛で民営化の機会が大きいと見ています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

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