水関連株式市場(15年5月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

水関連株式市場(15年5月号) グローバル 環境関連

2015/05/13環境関連

4月の投資環境

4月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、上旬は3月の米雇用統計の内容を受け米国の利上げ開始が遅れるとの見方や、欧州中央銀行(ECB)による債券購入、原油価格の反発などを背景に上昇しました。その後は、米国でインフレ率が先行き上昇するとの見方などを背景に米国の利上げが意識されたことがマイナス要因となったものの、
2015年1-3月期の企業業績が概ね良好に推移していることや、ドイツのIfo景況感指数が改善するなど欧州経済が回復傾向にあることなどがプラス要因となり、月間では上昇しました。業種別では、原油価格の上昇を背景にエネルギーが大きく上昇した他、電気通信サービスや情報技術なども市場平均を上回る上昇となりました。一方、ヘルスケアや生活必需品、資本財・サービスなどは市場平均を下回って推移しました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)はほぼ市場並みの上昇となりました。セクター別では上下水道ビジネスセクターは市場を上回る上昇となりましたが、装置製造・エンジニアリングセクターは市場ほど上昇しませんでした。環境マネジメント・サービスセクターはほぼ市場並みでした。上下水道ビジネスセクターでは、北京エンタープライズ・ウォーター、広東インベストメント及びチャイナ・エバーブライト・インターナショナルは中国政府による「水汚染防治行動計画」の発表や上海・香港取引所の相互取引の活発化などを背景に上昇しました。欧州ではスエズ・エンバイロメントが良好な業績を発表し株価が上昇しました。また、英国ではぺノン・グループが非上場の同業他社を買収したことで業界再編への期待が高まり、セバーン・トレント、ユナイテッド・ユーティリティーズが上昇しました。装置製造・エンジニアリングセクターでは主に米国でドル高、石油・ガス業界の設備投資削減、悪天候などの影響が懸念され軟調な展開となる銘柄が目立ちました。

今後の見通し

低い経済成長が継続しており、金融政策や通貨の動きが株式市場に影響を与えています。都市化の進展、既存施設の老朽化、健康や環境に関する規制の強化によりインフラ関連投資の必要性が増加しており、関連の技術やサービスを提供する企業に成長機会をもたらすと見ています。水関連業界では漏水検知器や汚水・再生処理が特に有望な分野です。

また各国の財政状況が厳しいなかでは水道事業の民営化が進展していくことにより上下水道サービス業界の企業の事業機会の拡大が見込まれます。特に北米ではインフラ投資需要が旺盛で民営化の機会が大きいと見ています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

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