水関連株式市場(15年6月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

水関連株式市場(15年6月号) グローバル 環境関連

2015/06/15環境関連

5月の投資環境

5月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、月初、ギリシャの債務返済懸念の高まりや米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が株式のバリュエーション(投資価値評価)が割高な水準にあるとの認識を示したことなどが影響し下落する場面もありました。しかしその後は、米国の利上げ時期を巡る観測に影響を受けながらも、良好な企業決算の発表や企業のM&A(合併・買収)の動きに加え、中国の利下げなども好感され上昇基調となり、月間では小幅な上昇となりました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)はほぼ市場並みの上昇となりました。セクター別では装置製造・エンジニアリング及び環境マネジメント・サービスは市場を上回る上昇となりましたが、上下水道ビジネスは市場ほど上昇しませんでした。

セバーン・トレントやユナイテッド・ユーティリティーズなど英国の上下水道ビジネスセクターの銘柄が総選挙の終了を受けて上昇しました。欧州や日本では金融緩和の継続や景気回復、通貨安などを受けて、アンドリッツやクボタなど輸出関連の銘柄の上昇が目立ちました。

今後の見通し

低い経済成長が継続しており、金融政策や通貨の動きが株式市場に影響を与えています。こうしたなかで、より長期的に安定した成長力のある銘柄に注目しています。都市化の進展、既存施設の老朽化、健康や環境に関する規制の強化によりインフラ関連投資の必要性が増加しており、関連の技術やサービスを提供する企業に成長機会をもたらすと見ています。水関連業界では漏水検知器や汚水・再生処理が特に有望な分野です。

また各国の財政状況が厳しいなかでは水道事業の民営化が進展していくことにより上下水道サービス業界の企業の事業機会の拡大が見込まれます。特に北米ではインフラ投資需要が旺盛で民営化の機会が大きいと見ています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

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