2015年7月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2015年7月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2015/08/12環境関連

7月の投資環境

7月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、上旬はギリシャの国民投票で財政緊縮策が否定されたことや原油安、中国の景気不安などを背景に軟調な動きとなりましたが、その後、中旬にかけてはギリシャが新しい改革案を発表し債権団と合意に至ったことや、良好な企業決算などを受けて堅調な動きとなりました。下旬には、中国の株式市場の急落や経済指標の悪化を背景に中国経済の先行き懸念が高まったことや商品市況の悪化などを背景に下落する場面もありましたが、市場予想を上回る企業決算やM&A(合併・買収)の動きなどから月末にかけて反発し、月間でも上昇となりました。

業種別では、生活必需品やヘルスケア、公益などディフェンシブ性(景気の変動に左右されにくい特性)の高い業種が堅調となりました。一方、商品市況の悪化を受けて素材やエネルギーなどは下落しました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)もわずかに上昇しました。いずれのセクターも市場ほどには上昇しませんでした。特に装置製造・エンジニアリングセクターは、原油関連の投資の落ち込みや天候による建設の遅れがマイナス要因となりました。上下水道ビジネスセクターではスエズ・エンバイロメントとベオリア・エンバイロメントが欧州の景気回復期待、ユーロ安、コスト削減の進展などによる業績見通しの改善で株価が上昇しました。一方、中国のチャイナ・エバーブライト・インターナショナルと北京エンタープライズ・ウォーターは両社ともファンダメンタルズは堅調なものの、中国株式市場が不安定な動きとなったことから株価は下落しました。装置製造・エンジニアリングセクターでは、ダナハー、サーモ・フィッシャー・サイエンティフィックは、良好な業績見通しを背景に堅調な株価推移となりました。ザイレム、ペンテア及びドナルドソンは原油価格の下落を背景にエネルギー産業向けの売上げ見通しの悪化などから軟調な展開でした。環境マネジメント・サービスセクターでは、クリーン・ハーバーズが原油価格の下落から石油業界向けのサービス事業への影響が懸念され株価は下落しました。

水関連企業の株価推移
(円換算ベース、月次、期間:2005年7月末~2015年7月末)

 

※先進国株式: MSCI世界株価指数、水関連企業: S&Pグローバル・ウォーター指数(株価指数はすべて配当込み、ネットベース)
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成

水関連企業の株価収益率(PER)の推移
(月次、期間:2007年7月末~2015年7月末)

 

※水関連企業:S&Pグローバル・ウォーター指数
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成

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今後の見通し

米国の堅調な動向と欧州と日本の量的金融緩和の継続は株式市場にとって、ポジティブです。しかし主要国において緊縮的な財政政策がとられ、低い経済成長が継続しています。各国の財政状況が厳しいなかでは水道事業の民営化が進展していくことにより上下水道サービス業界の企業の事業機会の拡大が見込まれます。水道関連のインフラ整備のための需要は大きく、関連市場の安定的な成長をもたらすと考えています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

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