2015年12月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2015年12月の水関連株式市場 環境関連 グローバル

2016/01/20環境関連

12月の投資環境

12月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で下落しました。

世界の株式市場は、月半ばにかけて米国の利上げ観測や、期待外れの内容となった欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和、景気の弱さを示す中国の貿易統計などを背景に下落しました。また石油輸出国機構(OPEC)総会で原油の減産合意に至らなかったことも、エネルギー株を中心に下落要因となりました。月後半は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げ後も米国経済が堅調であるとの認識を示したことや、米国の在庫減少を受けた原油価格の反発などがプラス要因となり、世界の株式市場は上昇しましたが、月間では下落となりました。

業種別では、商品市況の悪化を受けエネルギーや素材が大きく下落しました。一方、ディフェンシブ性(景気の影響を受けにくい特性)の高い公益やヘルスケア、生活必需品などは上昇しました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は市場より下落幅が大きくなりました。特に装置製造・エンジニアリングセクター及び環境マネジメント・サービスセクターの下落が大きなものとなりました。上下水道ビジネスセクターでは、アメリカン・ウォーター・ワークスやカリフォルニア・ウォーター・サービス・グループなど米国の銘柄が相対的に堅調な動きとなりましたが、中国のチャイナ・エバーブライト・インターナショナル、北京エンタープライズ・ウォーターや英国のぺノン・グループ、ユナイテッド・ユーティリティーズ・グループなどは軟調でした。英国では2020年に予定されている次の水道料金改定に関する懸念がマイナス要因となりました。装置製造・エンジニアリングセクターでは、堀場製作所やサーモ・フィッシャー・サイエンティフィックなどの計測器関連の銘柄は堅調だったものの、ペンテアなどの水処理関連の部品製造の銘柄を中心に下落が大きくなりました。

今後の見通し

過去数年にわたり世界経済は低成長が続きましたが、米国では比較的堅調に推移する経済成長を背景に利上げを行うなどの変化が起こっています。ただし、インフレが落ち着いていることから利上げペースは緩やかなものになるとみています。また日本や欧州が金融緩和を継続しています。こうした環境のもとでも中長期的に継続する成長要因のある水関連の銘柄は引き続き魅力的な投資対象だと考えています。水は経済成長に欠かすことができないものであり、先進国、新興国の両方においてインフラ整備の需要が継続すると見ています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

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