2016年4月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2016年4月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2016/05/12環境関連

4月の投資環境

4月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、2月のドイツ製造業受注が市場予想を下回ったことや3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で世界経済の成長減速に対する懸念が示されたことなどを背景に、上旬は下落基調となりました。しかし中旬以降は、国際エネルギー機関(IEA)が原油の需給が改善するとの予想を発表したことや米国の原油生産の減少などを背景に原油価格が大幅に上昇、その他の商品価格についても反発したことから、エネルギーや素材セクターを中心に株式市場は反発しました。またJPモルガン・チェースが市場予想を上回る決算発表をしたことなどが好感され金融セクターが上昇したことも世界の株式市場の上昇要因となりました。

業種別では、商品市況の反発を受けてエネルギーや素材が市場全体を大きく上回って上昇しました。一方、主要企業の決算が期待外れの内容となった情報技術に加え、原油価格反発によるインフレ期待の高まりを背景に長期金利が上昇したことから公益や電気通信サービス、生活必需品など配当利回りが高いセクターは下落しました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)も上昇しました。セクター別では上下水道ビジネスセクター及び装置製造・エンジニアリングセクターが堅調に推移しました。

上下水道ビジネスセクターでは、年初来、軟調に推移していた新興国市場が大きく回復しました。中でも、株価の回復力を期待していた広東インベストメントが堅調に推移しました。また、ブラジルで公益事業を展開するサンパウロ州基礎衛生公社やミナスジェライス水道会社などは同国内の政治的不安が和らいだことが下支え要因となって上昇しました。装置製造・エンジニアリングセクターでは、クボタや荏原などの日本銘柄が上昇しました。これらの銘柄は年初来、農業や原油などに関連する事業が下押し圧力となっていましたが、当月、大幅に株価を回復させました。米国においても原油価格や産業市場が回復する中で、ペンテアやミューラー・ウォーター・プロダクツなどが好決算を発表し、株価が上昇しました。一方、環境マネジメント・サービスセクターでは廃棄物量は増加傾向にあるものの資源のリサイクルや低コスト化が進む中、まちまちな企業決算が下押し要因となりました。また、同セクターの設計・コンサルティング分野では、水やその他の環境関連市場において業績は堅調だったものの、依然として原油関連事業が業績の重しとなりました。

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

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今後の見通し

米国で労働市場の健全化が示されているほか、製造業や消費者の心理にも改善の兆しが見られており、世界経済の正常化は継続していくものとみています。なお、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げについてはインフレが落ち着いていることから緩やかなペースになるとみています。また、欧州や日本において金融緩和が継続しており、こうした環境は2016年の株価を下支えするものと考えています。新興国市場は、商品市況や中国の力強い回復が経済指標などによって確認されれば、世界経済を支える好材料になるとみています。こうした環境の中で水関連企業は着実な成長が期待され、中長期的な投資機会を提供するものと考えています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

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