2016年5月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2016年5月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2016/06/10環境関連

5月の投資環境

5月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、原油価格の反発などを受け上昇する場面もありましたが、4月の米国および中国の製造業景況指数などの経済指標が市場予想を下回ったことに加え、市場予想を下回る主要企業の決算発表などが影響し、月初から中旬にかけては下落基調となりました。その後、下旬には米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公開され米国の利上げ観測が高まりましたが、4月の米新築住宅販売や耐久財受注が市場予想を大きく上回り、米国経済が利上げに耐えられるとの見方から、月末にかけて世界の株式市場は大きく反発しました。業種別では、情報技術や生活必需品が上昇しました。一方、エネルギーや素材は下落率が大きくなりました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は上昇しました。セクター別では装置製造・エンジニアリングセクターおよび環境マネジメント・サービスセクターが堅調に推移しました。装置製造・エンジニアリングセクターでは、水関連インフラ設備等を製造するザイレムやモニタリング機器に注力するパーキンエルマーやダナハーなどの銘柄が大幅に上昇しました。一方、リクシルは新たな経営陣が発表した当期の業績予想が市場予想を大きく下回ったことを受けて下落しました。上下水道ビジネスセクターはまちまちな展開となりました。上下水道ビジネスセクターでは、英国では水道料金改定後の業績が好調だった他、ペノンやセバーン・トレントなどが今後も想定を上回る可能性を示したことが評価され大幅に上昇しました。一方、スエズ・エンバイロメントやベオリア・エンバイロメントなどのフランスの公益企業は四半期の業績が市場予想を下回ったことを受けて下落しました。新興国市場は軟調に推移したものの、北京エンタープライゼス・ウォーターはフォーサン・インターナショナルと中国の主要都市での民営化案件の資金調達契約の締結を発表し上昇しました。

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

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今後の見通し

米国で労働市場の健全化が示されているほか、製造業や消費者のセンチメントにも改善の兆しが見られており、世界経済の正常化は継続していくものとみています。なお、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げについてはインフレが落ち着いていることから緩やかなペースになるとみています。また、欧州や日本において金融緩和が継続しており、こうした環境は2016年の株価を下支えるものと考えています。新興国市場は商品市況や中国の力強い回復が経済指標などによって確認されれば、世界経済を支える好材料になるとみています。こうした環境の中で水関連企業は着実な成長が期待され、中長期的な投資機会を提供するものと考えています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

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