2016年6月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2016年6月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2016/07/13環境関連

6月の投資環境

6月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で下落しました。

世界の株式市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が利上げ時期の後退を示唆したことや4月のドイツの鉱工業生産が市場予想を上回って改善したことなどから、上旬は緩やかながら上昇基調となりました。その後、中旬にかけては英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票を巡り上下する展開となりましたが、23日に実施された英国の国民投票で離脱派が勝利したことから、英国のEU離脱の動きが現実となり、リスク回避の動きが広がったことから世界の株式市場は大幅な下落となりました。月末にかけては各国政府による政策期待などから反発しましたが、月間では下落となりました。業種別では、エネルギーが上昇した他、公益や生活必需品、電気通信サービスなどのディフェンシブ性(景気の変動に左右されにくい特性)の高い業種が市場平均を上回りました。一方、金融や一般消費財・サービスなどは下落率が大きくなりました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は市場より小幅な下落にとどまりました。セクター別では上下水道ビジネスセクターが堅調だった一方で、装置製造・エンジニアリングセクターは軟調な展開となりました。上下水道ビジネスセクターでは、FRBによる利上げ観測の後退を受けアメリカン・ウォーター・ワークスやカリフォルニア・ウォーター・サービス・グループ、アクア・アメリカなどの米国の公益企業が上昇しました。またブラジルでは、足元の雨天によって渇水懸念が緩和されたことや新たな規制の枠組みが事業改善をもたらすとの見方が広がったことなどを受けサンパウロ州基礎衛生公社やミナスジェライス水道会社などが上昇しました。対して、欧州における鉱工業生産が落ち込むとの見通しからスエズ・エンバイロメントやベオリア・エンバイロメントが下落しました。環境マネジメント・サービスセクターではウエイスト・コネクションズが廃棄物処理企業の買収を完了したことが好感され、上昇しました。一方、英国ではEU離脱後における不動産投資の落ち込み懸念から住宅向け建設資材を提供するトラビス・パーキンズが売られた他、アルバーツ・インダストリーズやウォルセリー、ギーベリッツなども下落しました。

MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。
またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。

今後の見通し

欧州を中心にリスク資産に対する先行き不透明感が広がる中で慎重な投資判断が求められますが、年後半にむけては慎重ながら楽観的な見通しです。長期化する低金利環境は英国や米国を始めとする公益企業に事業優位性をもたらすと同時に、景気敏感とされる銘柄の投資機会を創出するものと見ています。また、英国のEU離脱決定を受けて今後は経済成長の鈍化が懸念される一方、英国や日本などにおける一層の金融緩和が経済を下支えるとの見方もあります。加えて、新興国市場においても中国政府による景気刺激策実施の観測が広がっており、商品価格のさらなる上昇も期待されます。こうした見通しのもとで水関連市場には引き続き投資妙味があるものと考えます。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

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