2016年7月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2016年7月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2016/08/12環境関連

7月の投資環境

7月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、6月下旬に英国の欧州連合(EU)離脱が選択され世界経済に悪影響を及ぼすとの見方が広がったことや欧州の銀行の健全性に対する懸念が高まったことなどを背景に軟調な推移となる場面もありました。しかし、英国のEU離脱の影響を和らげるために各国が景気対策を実施するとの期待が高まったことや、6月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月や市場予想を大きく上回って増加したことなどを背景に世界経済の成長に楽観的な見方が広がり、上昇基調となりました。また主要企業の良好な四半期決算なども株式市場の上昇要因となり、月間でも上昇となりました。業種別では、情報技術や素材、一般消費財・サービスなどが市場平均を上回る上昇となった一方、エネルギーが下落した他、電気通信サービスや生活必需品といったディフェンシブ性(景気の変動に左右されにくい特性)の高い業種は上昇しましたが、市場平均を下回りました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は市場より小幅な上昇にとどまりました。セクター別では装置製造・エンジニアリングセクターが堅調に推移した一方で、上下水道ビジネスセクターは軟調な展開となりました。装置製造・エンジニアリングセクターでは、バルブ制御部門の買収観測が台頭したペンテアのほか上半期の業績が好調だったザイレム、マスコが上昇しました。一方で、浄水器などの製造を手がけるコーウェイは、新製品の浄水器内部から重金属片が検出されたとの報道を受けて急落しました。上下水道ビジネスセクターでは、ペノン・グループ、ユナイテッド・ユーティリティーズ、アクア・アメリカ、アメリカン・ウォーター・ワークスなどの英米の公益企業が英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定後の上昇の反動から売り優勢となりました。

MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。
またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。

今後の見通し

欧州を中心にリスク資産に対する先行き不透明感が広がる中で慎重な投資判断が求められますが、年後半にむけては慎重ながら楽観的な見通しです。長期化する低金利環境は英国や米国を始めとする公益企業に事業優位性をもたらすと同時に、景気敏感とされる銘柄の投資機会を創出するものと見ています。また、英国のEU離脱決定を受けて今後は経済成長の鈍化が懸念される一方、英国や日本などにおける一層の金融緩和が経済を下支えるとの見方もあります。加えて、新興国市場においても中国政府による景気刺激策実施の観測が広がっており、商品価格のさらなる上昇も期待されます。こうした見通しのもとで水関連市場には引き続き投資妙味があるものと考えます。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

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