2016年9月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2016年9月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2016/10/12環境関連

9月の投資環境

9月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で下落しました。

世界の株式市場は、欧州中央銀行(ECB)が追加金融緩和を見送ったことや米国では複数の地区連銀総裁が利上げに前向きな姿勢を示したことで利上げ観測が高まったことなどを背景に、上旬にかけて大きく下落しました。その後、米連邦公開市場委員会が利上げを見送り、2017年の利上げ回数の予想を引き下げたことや、日銀による新たな金融政策の発表などを受け反発しました。しかし下旬には、ドイツ銀行の財務状況への懸念の高まりを背景にリスク回避の姿勢が強まり、世界の株式市場は軟調な動きとなり、月間では下落となりました。業種別では、情報技術や公益、エネルギー、素材などが上昇しました。一方、金融やヘルスケア、生活必需品などは市場平均以上の下落となりました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は市場が下落したのに対して小幅に上昇しました。セクター別では上下水道ビジネス・セクターや装置製造・エンジニアリングセクターが堅調に推移した一方で、環境マネジメント・サービスセクターは軟調な展開となりました。上下水道ビジネス・セクターでは、ベオリア・エンバイロメントやスエズなどの欧州公益企業が上昇した一方で、中国の北京エンタープライゼス・ウォーター・グループやチャイナ・エバーブライト・インターナショナルなどは、売られる展開となりました。装置製造・エンジニアリングセクターでは浄水器内から重金属が検出され、問題となっていたコーウェイは検査当局により製品の安全性が基準を満たすものであることが示され、上昇しました。一方、インフラ装置の製造および販売を行うHDサプライ・ホールディングスは四半期決算において2016年通期の業績見通しを引き下げ、大幅に下落しました。環境マネジメント・サービスセクターでは、これまで堅調に推移していたウエイスト・コネクションズが売られた他、ステリサイクルは医療廃棄物処理分野での大幅な料金低下を受け、大幅に下落しました。

MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。
またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。

今後の見通し

米国では米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測が一層の高まりを見せており、同国の公益企業の組入比率を一時的に下げる方針ですが、長期的にはバリュエーションの観点から投資魅力は高まるものとみています。一方で、同国の水道企業向けの機器や建設関連企業は高い成長が期待され、注目しています。欧州では、英国の低下傾向にある金利環境が同国の公益企業への投資機会を創出するものと考えています。また、フランスにおいても欧州での高い成長力とコスト削減余地があることから公益事業環境は良好であるとみています。

水関連企業の中で、より景気敏感とされる企業については、今後の景気動向が株価の重しとなる可能性を含め、注視していきます。ただし、経済成長の低迷が意識される中では、日本や英国などでの景気刺激策が期待され、足元の不安定な株式市場を下支えするものと考えています。一方、新興国市場は中国のPMIが改善したことなどを受けて、今後堅調に推移することが期待されます。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

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