2016年10月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2016年10月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2016/11/11環境関連

10月の投資環境

10月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で下落しました。

世界の株式市場は、原油価格の上昇などがプラス要因となる場面もありましたが、9月の米ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことなどを背景に米国の利上げ観測が強まったことや、9月の中国の輸出が市場予想を下回り前年比で大幅な減少となったことなどを背景に月前半は下落しました。その後、欧州中央銀行(ECB)理事会後のドラギ総裁の発言により量的金融緩和の継続が確認されたことや一部の欧州の銀行に対する信用不安の後退などを受け上昇に転じましたが、月末にかけては米大統領選を巡る不透明感や米国の利上げ懸念などを背景に再び下落基調となり、月間では小幅な下落となりました。業種別では、長期金利の上昇などを背景にヘルスケアや公益、電気通信サービス、生活必需品など相対的に配当利回りの水準が高い業種が軟調な動きとなりました。一方、金融やエネルギー、素材などは上昇しました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は市場よりも大きな下落となりました。セクター別では環境マネジメント・サービスセクターが市場を上回って推移した一方で、上下水道ビジネスセクターは市場並みとなりました。装置製造・エンジニアリングセクターは市場を下回る展開となりました。環境マネジメントサービスセクターでは、四半期業績が力強い内容となったリパブリック・サービシズやウエイスト・コネクションズなどの廃棄物処理関連銘柄が堅調に推移しました。上下水道ビジネスセクターでは、ブラジルのサンパウロ州基礎衛生公社や中国の北京エンタープライゼス・ウォーター・グループなどの新興国市場が堅調だった一方で、英国で公益事業を展開する企業はポンド安が嫌気された他、債券利回りが上昇する中で債券代替資産としての売りが目立ちました。装置製造・エンジニアリングセクターでは、LIXILグループやクボタ、積水化学工業などの日本の銘柄が足元の円安が好感され上昇しました。一方で年初来堅調に上昇してきた米国のペンテアはバルブ・制御部門の売却後、軟調な展開が続きました。また、水関連企業向けのスマートメーター企業の買収を発表し上昇していたザイレムも高値が意識され、下落に転じました。

MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。
またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。

今後の見通し

米国では米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測が一層の高まりを見せており、同国の公益企業の組入比率を一時的に下げる方針ですが、長期的にはバリュエーションの観点から投資妙味は高まるものとみています。一方で、同国の水道企業向けの機器や建設関連企業は高い成長が期待され、注目しています。欧州では、英国の低下傾向にある金利環境が同国の公益企業への投資機会を創出するものと考えています。また、フランスにおいても欧州での高い成長力とコスト削減余地があることから公益事業環境は良好であるとみています。

水関連企業の中で、より景気敏感とされる企業については、今後の景気動向が株価の重しとなる可能性を含め、注視していきます。ただし、経済成長の低迷が意識される中では、日本や英国などを始めとした各国での景気刺激策が期待され、足元の不安定な株式市場を下支えるものと考えています。一方、新興国市場は中国のPMIが改善したことなどを受けて、今後堅調に推移することが期待されます。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

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