2017年1月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2017年1月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2017/02/13環境関連

1月の投資環境

1月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、米国や中国の製造業景況感などの経済指標が市場予想を上回ったことや、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録で緩やかな利上げペースが支持されていたことなどが好感され、月初から上昇基調となりました。その後、トランプ政権による今後の政策に対する不透明感が強まり、一時下落する場面もありましたが、欧米企業の良好な企業決算や経済成長への期待などを背景に下旬にかけても上昇しました。月末には米トランプ大統領が一部の国の市民について米国への入国を一時的に禁止にする大統領令を出したことなどが懸念材料となり下落しましたが、月間では上昇となりました。

業種別では、素材や情報技術、一般消費財・サービスなどは市場平均を上回る上昇率となりました。一方、エネルギーや公益、電気通信サービスなどは下落しました。公益は欧州中心に長期金利が上昇したことなどがマイナスの影響となりました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は市場を上回る上昇となりました。セクター別では、装置製造・エンジニアリングセクターが堅調だった一方で、環境マネジメント・サービスセクターと上下水道ビジネスセクターはまちまちな展開となりました。

装置製造・エンジニアリングセクターでは、分析・計測機器などの製造および販売を行うダナハーやサーモ・フィッシャー・サイエンティフィックなどが予想を上回る好決算を発表し上昇した他、円安による業績の上振れが期待された堀場製作所が上昇しました。また、産業用酵母などを提供するノボザイムズの他、産業用機器などの製造、販売を手がけるアルファ・ラバルやアルバーツ・インダストリーズ、ロトルクなども良好な業績見通しを発表し上昇しました。過去の財務諸表等の修正などを受けて出遅れていたアドバンスト・ドレナージ・システムは財務諸表等の修正が完了し上昇しました。一方で、トランプ新政権によるインフラ支出拡大期待などから上昇していたHDサプライ・ホールディングスや、ウォルセリー、フォーテラ、アルカディスなどの銘柄は高値が意識され、売り優勢となりました。

上下水道ビジネスセクターでは新興国市場が堅調だった一方で先進国市場は軟調に推移しました。中国では、人民元安などを背景とした資本流出懸念から弱含んでいたチャイナ・エバーブライトや北京エンタープライゼス・ウォーター・グループなどの公益関連企業が反発しました。また、ブラジルでは水道料金規制の見直しなどが評価されたサンパウロ州基礎衛生公社の他、ミナスジェライス水道会社が上昇しました。一方で、欧米の水道公益企業は引き続き軟調な展開となりました。

環境マネジメント・サービスセクターでは、廃棄物処理量の拡大期待から堅調に推移してきたウエイスト・マネジメントやウエイスト・コネクションズが高値が意識され上値の重い展開となりました。

今後の見通し

景気敏感株についてはトランプ新政権に対する期待相場が落ち着きを見せており警戒感を強めていますが、2016年第4四半期の決算シーズンが本格化する中で年内の楽観的な見通しを支持する兆候も見られています。特に、装置製造・エンジニアリングセクターでは、消費者や分析機器、水道企業向け機器などに関連する企業はさらなる上値余地があるとして注目しています。上下水道ビジネスセクターでは、引き続き金利上昇懸念から債券代替とされる水道公益企業が軟調な展開となっており、バリュエーション(投資価値評価)の観点から投資妙味が高まっています。特に英仏の公益企業の割安感が目立つ他、新興国市場では安定的な規制環境見通しの下でブラジルの公益企業も注目されます。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズ(基礎的条件)は堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

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