2017年2月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2017年2月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2017/03/22環境関連

2月の投資環境

2月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、月前半、フランス大統領選挙など欧州の選挙を控え先行き不透明感の高まりなどが株式市場のマイナス要因となる場面もありましたが、トランプ大統領が規制を緩和し画期的な税制改革案を発表することを表明したことや1月の米小売売上高が市場予想を上回ったことなどを背景に上昇基調となりました。その後も2月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)が市場予想に反して改善したことや、2月の米ミシガン大学消費者マインド指数が市場予想を上回るなど、欧米の主要経済指標の改善が好感され上昇基調となり、月間でも上昇となりました。

業種別では、ヘルスケアや生活必需品、公益などが市場平均を上回って推移しました。一方、エネルギーや素材は下落しました。また、電気通信サービスなどは市場平均を下回る上昇にとどまりました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は市場を下回る上昇率にとどまりました。セクター別では、上下水道ビジネスセクターが堅調だった一方で、装置製造・エンジニアリングセクターと環境マネジメント・サービスセクターは上値の重たい展開となりました。

上下水道ビジネスセクターでは、英米などの先進国市場に加えて新興国市場も堅調な伸びとなりました。英国では、ペノン・グループが通期の業績目標は達成可能であるとの声明を発表した他、財務状況に対する懸念が払拭されたことで上昇しました。また、ユナイテッド・ユーティリティーズなども上昇する格好となりました。

米国では、アメリカン・ウォーター・ワークスが底堅い決算を発表した後、上昇基調となりました。またブラジルでは、財政再建への期待感からブラジルレアルが対ドルで回復傾向にあることなどを好感してミナスジェライス水道会社やサンパウロ州基礎衛生公社などが上昇しました。その他、前月に予想外に不動産事業への投資を発表した中国の広東インベストメントが上昇に転じました。一方で、業績予想の悪化が嫌気されたヴェオリア・エンバイロメントは軟調な展開となりました。

装置製造・エンジニアリングセクターでは、堅調な決算および業績見通しを発表したサーモ・フィッシャー・サイエンティフィックやローパー・テクノロジーズなどの分析機器メーカーが上昇しました。その一方で、インフラ支出拡大期待などを背景に買われていた銘柄はその具体策が依然不透明であることなどから売り優勢の展開となりました。特に前月に大幅上昇となったアドバンスト・ドレナージ・システムが反落となった他、アルファ・ラバルやアンドリッツ、ザイレムなどの銘柄も上値が抑えられました。その他、過去最高値更新後に自社株買いを発表したミューラー・ウォーター・プロダクツが下げる展開となりました。

環境マネジメント・サービスセクターでは、合併のシナジー効果に加えて、商品価格の回復や廃棄物処理量の増加が見込まれるウエイスト・コネクションズが堅調な動きとなりました。

今後の見通し

株式市場はトランプ政権による税制改革、インフラ投資、ヘルスケア改革などへの期待を背景に一段高となり、これらの政策の内容次第ではさらなる上値余地が期待されます。一方で、現時点ではその具体策が見えず、その不透明感が相場の上値を抑える材料となりつつあることから、引き続き慎重な銘柄選択が必要であると考えています。装置製造エンジニアリング・セクターでは水道インフラ、分析機器、消費者関連に注目している他、上下水道ビジネスセクターでは欧州や新興国の公益企業が投資妙味が高いものとして見ています。また、バリュエーション(投資価値評価)の観点では、装置製造・エンジニアリングセクターでは産業向け、環境マネジメント・サービスではコンサルティング関連と廃棄物処理、上下水道ビジネスセクターでは米国の公益企業などでその水準が相対的に高くなってきており、注視しています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

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