2017年3月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2017年3月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2017/04/21環境関連

3月の投資環境

3月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、月初、米国や中国の良好な経済指標の発表などを背景に上昇しましたが、その後は米国の利上げ観測や原油価格の下落などを背景に下落基調となりました。中旬には欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が景気下振れリスクの後退を指摘したことや米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者による年内の利上げ予測が据え置かれたことなどが好感され株式市場は上昇しました。その後、医療保険制度改革法(オバマケア)の代替案を巡る議会との対立を受けトランプ政権による経済政策の実現に対する不安から株式市場は軟調な動きとなりましたが、月末にかけては原油価格の反発などが株式市場の上昇要因となり、月間でも上昇しました。

業種別では、情報技術や一般消費財サービス、公益などが市場平均を上回って推移した一方、金融や電気通信サービス、エネルギーなどは市場平均を下回る上昇にとどまりました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は市場を上回る上昇となりました。

セクター別では、上下水道ビジネスセクター、装置製造・エンジニアリングセクター、環境マネジメント・サービスセクターはいずれも堅調に推移しました。上下水道ビジネスセクターでは、欧州株式市場が総じて堅調な伸びを見せる中で域内を中心に事業を展開するベオリア・エンバイロメント、スエズ、エラなどの銘柄が大きく上昇しました。一方、ブラジルのミナスジェライス水道会社やサンパウロ州基礎衛生公社は料金設定に対する不透明感から軟調な展開となりました。

装置製造・エンジニアリングセクターでは、ペンテアなどのインフラ関連銘柄やサイトワン・ランドスケープ・サプライ、コーウェイなどの消費者関連銘柄が業績予想の改善などを受けて上昇する展開となりました。一方で、クボタや堀場製作所などは円高の煽りを受け、軟調に推移しました。また、トランプ政権への期待などを背景に上昇していたHDサプライ・ホールディングスやサーモ・フィッシャー・サイエンティフィックなどは同政権の政策運営に対して懐疑的な見方が広がる中で下落に転じました。

今後の見通し

世界経済は急速な景況感および消費者信頼感の改善などを受けて回復傾向を強めており、株式市場を支える材料として期待されます。しかし、フランスでは極右政党・国民戦線(FN)ルペン党首の善戦も予想される仏大統領選挙を控える他、米国では、トランプ政権が公約として掲げていた医療保険制度改革法の改廃の取り下げなどに端を発して、税制改革などの他の選挙公約の実効性について懐疑的な見方も広がっており、市場の不透明感は高まりを見せています。

しかしながら、水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

 

 

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