2017年10月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2017年10月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2017/11/09環境関連

10月の投資環境

10月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、米ISM製造業景況指数などの米国の経済指標が良好な結果となったことや、堅調な商品市況などを受け、月初から上昇基調となりました。その後、米国の税制改革や欧米の企業決算の動向などを巡って一時的に下落する場面もありましたが、日本の衆院選での与党勝利、欧州中央銀行(ECB)の金融緩和姿勢継続などを受けて上昇基調は継続し、月間でも世界の株式市場は上昇しました。業種別では、情報技術や素材、公益などが上昇した一方、電気通信サービスやヘルスケアは下落しました。公益はエネルギー価格の上昇などを背景に上昇しました。情報技術は関連銘柄の良好な決算などによって上昇しました。

こうした中、水関連企業の株価も上昇しました。セクター別では、上下水道ビジネスセクターがやや軟調に推移した一方で、装置製造・エンジニアリングセクターや環境マネジメント・サービスセクターが堅調でした。上下水道ビジネスセクターでは、米国では、株式市場は米連邦準備制度理事会(FRB)による今後の利上げ見通しをすでに織り込んでおり、特に成長力が期待されるアメリカン・ウォーター・ワークスやアメリカン・ステーツ・ウォーター、カリフォルニア・ウォーター・サービス・グループなどの銘柄が上昇しました。一方で、英国やブラジルでは、今後の規制強化や水道料金の見直しなどから同地域の水道関連銘柄が軟調に推移する展開となりました。装置製造・エンジニアリングセクターでは、ハリケーン被害による短期的な影響やインフラ支出の先行き不透明感が意識され、アドバンスド・ドレナージ・システムやミューラー・ウォーター・プロダクツなどの水道関連インフラ銘柄が軟調に推移しました。一方で、米住宅関連指標が堅調だったことなどを好感してサイトワン・ランドスケープやファーガソンといった建設関連銘柄が堅調だった他、予想を上回る好決算を発表したダナハーやペンテアなどが上昇しました。

 

今後の見通し

今夏、米国で発生したハリケーン被害額が当初の想定 を下回る規模だったことなどを受けて、現在は今後の復 興需要の高まりと来年以降の原油価格の回復が注目さ れています。こうした中で、これらの恩恵を受けるとされる 銘柄に注目しています。また、欧州や英国、新興国市場 の公益関連銘柄は規制リスクや利益見通しの動向に注 意しながらも、バリュエーションの観点から、投資機会を 提供するものと見ています。また、割高な銘柄が目立つ ことから銘柄選定には慎重な姿勢を維持しますが、 2017年第3四半期の業績次第では灌がい装置関連企 業や測定機器関連企業に投資妙味があるものと見てい ます。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期 的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファ ンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響 から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや 洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こ しています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的 な投資対象であると考えます。

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