2017年12月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2017年12月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2018/01/17環境関連

12月の投資環境

12月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は月半ばにかけて、米国の税制改革 法案成立への期待を受けて上昇しました。また、米国 の雇用統計などの経済指標が堅調な結果となったこと や、英国と欧州連合(EU)が英国のEU離脱条件を 巡って大筋合意したこともプラス要因となりました。月後 半は、年末休暇を控え市場参加者が少なくなる中で横 ばいの推移となりましたが、月間では世界の株式市場 は上昇しました。

業種別では、エネルギーや素材、一般消費財・サービ スなど、米国の税制改革の恩恵を受けやすいと考えら れるセクターなどを中心に市場平均を上回って上昇し ました。また、エネルギー、素材は原油などの商品市況 の上昇、一般消費財・サービスは米国小売売上高が 堅調な結果となったことなども上昇に寄与しました。一 方、公益は米国および欧州の長期金利上昇などを受 けて下落しました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は下 落しました。セクター別では、環境マネジメント・サービス が堅調だった一方で装置製造・エンジニアリングが軟調 に推移しました。上下水道ビジネスセクターは概ね市場 並みに推移しました。環境マネジメント・サービスセク ターはトランプ政権による税制改革法案が可決したこと を好感して全般的に上昇しました。装置製造エンジニ アリングセクターでは、ピュア・テクノロジーズがザイレム による買収提案を受けて大幅上昇した他、予想を上回 る決算を発表したHDサプライ・ホールディングスも上昇 しました。また、クボタなども買われる展開となりました。 一方で、農業関連銘柄では灌がい装置の需要見通し の悪化懸念が浮上したことなどからバルモント・インダス トリーズが下落した他、トリンブルなども軟調でした。その 他、ローパー・テクノロジーズやダナハーなどのモニタリ ング機器関連銘柄、キャンテル・メディカルなどの各種 資本財関連銘柄が軟調に推移しました。上下水道ビジ ネスセクターでは、新興国の銘柄が堅調な展開となり ました。大統領選挙を終えたチリでは政治リスクが後退 したことを好感してアグアス・アンディーナスが反発しま した。中国ではチャイナ・エバーブライト・インターナショナルなどが上昇しました。一方の先進国市場はまちまち でした。米国のアクア・アメリカや英国のセバーン・トレント が上昇したものの、フランスのスエズは利益成長見通し の低下や足元で取得した水処理事業の事業価値につい て不透明感があることなどから大幅に下落しました。

 

今後の見通し

米国を中心に鉱工業生産や住宅市場、建設市場など が拡大している他、欧州でも引き続きフランスなどの主 要国経済は安定しており水関連企業の利益成長を支え るものと見ています。また、欧州の水道公益企業や廃棄 物処理関連企業などに加えて装置製造・エンジニアリン グ関連企業などの見通しについても強気に見ています。 米国の水道公益関連企業についてはバリュエーション (投資価値評価)にやや割高感があるものの、米長短金 利差の縮小などのマクロ要因の他、良好な規制環境な どが今後の設備投資を促進するものと考えています。英 国では政治リスクがくすぶるものの、水道公益関連企業 は規制リスクを織り込んでバリュエーション水準が調整し たことなどから引き続き注目していきます。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期 的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファ ンダメンタルズ(基礎的条件)は堅調であると考えます。 温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こ される干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの 投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は 引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

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