2018年4月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2018年4月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2018/05/15環境関連

4月の投資環境

4月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、米国当局者が中国の関税措置に対する態度を軟化させたことなどを背景に、米中の貿易摩擦に対する懸念が後退したことや、2018年1-3月期の企業決算に対する期待などから中旬にかけて上昇しました。
その後、下旬にかけては米国国債の発行増加や原油価格上昇に伴うインフレ加速懸念を受けて米国の長期金利が上昇したことや、スマートフォンの需要が低迷するとの懸念などからハイテク株が軟調となっことを背景に下落する局面もありましたが、月間では上昇しました。

業種別では、エネルギーや素材、一般消費財・サービス、電気通信サービス、公益などが市場平均を上回る上昇となりました。一方、生活必需品は下落、資本財・サービスや情報技術などは市場平均を下回る上昇となりました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は下落しました。
セクター別では上下水道ビジネスセクターの下落が最も小さく、環境マネジメント・サービス、装置製造エンジニアリング・セクターの下落が大きくなりました。上下水道ビジネスセクターにおいて、米国では水道公益事業のアメリカン・ウォーター・ワークスの企業買収が評価され上昇したほか、アクア・アメリカも前月は株価が低迷していましたが、水道公益事業銘柄全般における活発なM&Aを背景に上昇しました。

英国では、再国有化の懸念が沈静化したため、割安に放置されていたセバーン・トレント、ペノン・グループ、ユナイテッド・ユーティリティーズ・グループなどが上昇しました。装置製造エンジニアリング・セクターではライフサイエンス製品や診断器具(特にインフルエンザなどの要因による)の需要の高まりを受け良好な決算やガイダンスを発表した、ダナハーやサーモフィッシャーサイエンティフィックの株価が上昇しました。
また、石油価格の上昇を受け、エコラボやロトルクも上昇しました。ロトルクについては良好な決算発表も評価されました。

一方、消費関連銘柄は軟調でした。マスコやフォー チューンブランズ・ホーム&セキュリティ、サイトワン・ラン ドスケープ、トロは、コスト上昇圧力による収益圧迫と悪天 候の影響が懸念され下落しました。
ザイレム、ローパー・ テクノロジーズ、アイデックスなどはこれまでの株価上昇 で割高となったため、利益確定の動きから下落しました。

 

 

今後の見通し

米国の多くの企業は2018年4月末に2018年第1四半期決算を発表しましたが、今のところ、特にモニタリング関連企業や景気循環後期の銘柄が良好です。
事業サイクルの短い企業や建設関連企業は高い売上げ成長が見込まれる一方、原材料価格の上昇などによるコスト増の十分な価格転嫁が難しいことから、利益率が期待に達しませんでした。コスト圧力に対処するためにいくつかの企業はサプライチェーンへの投資が必要となり、市場はやや失望感を感じました。
足元の株式市場の調整のなかで、上下水道ビジネスセクターは年初来、軟調に推移していますが、これは買い増しの好機とみており、特に英国と米国の規制下の水道公益事業銘柄に注目しています。
装置製造エンジニアリング・セクターについては、バリュエーションが割高、もしくは、中立とみており、個別に割高となった銘柄の売却を検討しますが、引き続き当セクターについては強気で見ています。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。
温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

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