2018年6月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2018年6月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2018/07/12環境関連

6月の投資環境

6月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で小幅に上昇しました。

世界の株式市場は、月初に発表された米雇用統計の力強い内容や、米朝首脳会談への期待感からリスク選好の動きとなり上昇してスタートしました。
特にハイテク株中心に上昇し、ナスダック総合指数は連日最高値を更新する動きとなり上昇しました。
月半ばに、米トランプ政権が中国からの輸入品に対する関税賦課を正式に発表し、中国が直ちに報復措置を取ると表明するなど、米中の貿易摩擦に対する懸念が高まる中下落に転じましたが、月を通じては小幅に上昇しました。

業種別では、生活必需品や公益事業が大きく上昇し、一般消費財・サービス、エネルギーなども上昇しました。
一方、資本財・サービス、金融、素材が大きく下落し、情報技術は下落しました。
こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は下落しました。セクター別では、環境関連マネジメント・サービスが相対的に小幅な下落で留まった一方、上下水道ビジネス・セクターと装置製造エンジニアリグ・セクターが軟調でした。

上下水道ビジネス・セクターでは米国および英国の規制公益企業が最も良好なパフォーマンスとなりました。
英国では、再国有化懸念が沈静化しセクター全体で上昇しましたが、特にペノン・グループは廃棄物発電関連企業のM&Aを背景に子会社の廃棄物処理企業が割安であると見られ上昇しました。

米国ではセクター内でのM&Aにより比較的小型の公益株が再評価されたことや、米トランプ政権による貿易戦争に対する懸念が広がるなか、比較的安全資産と見られたアメリカン・ウォーター・ワークスやアクア・アメリカなどが上昇しました。

欧州ではヴェオリア・エンバイロメントは、CFO(最高財務責任者)の退任の可能性を受け、ブローカー・アナリストが格付けおよび見通しを引下げたため、軟調なパフォーマンスとなりました。

新興国市場は様々な難題がありました。ブラジルの公益企業、サンパウロ州基礎衛生公社は、米ドルの上昇により債務負担が増加したことや規制に関する懸念などから下落しました。

中国の公益企業、チャイナ・エバーブライト・インターナショナルやペキン・エンタープライゼス・ウォーター・グループは、米中の貿易戦争を背景にセクター・ローテーションや債務負担が比較的大きいことなどが懸念され下落しました。

一方、装置製造エンジニアリング・セクターについては、産業関連銘柄にとって厳しい1ヵ月となりましたが、堅調な米国の建設市場の恩恵を受けた消費者向け企業のファーガソンや、米国の大寒波が過ぎ去り温暖な気候が訪れたことから灌漑(かんがい)関連企業のバルモント・インダストリーズ、サイトワン・ランドスケープ・サプライなどは上昇しました。
また、貿易戦争に対する懸念から、中国事業が大きな割合を持つザイレムやA.O.スミスなどが下落しました。

 

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今後の見通し

安定的だった世界のマクロ景気はここ数週間、既成秩序を揺るがす貿易戦争に関する懸念から動揺していました。
それでもなお、経済成長や企業の金利上昇への対応力について心配してはいないものの、株価に大きなばらつきがあると見ています。引き続き下半期にかけて利益率の拡大が見込まれます。
また、足元の市場のボラティリティの高まりは銘柄のミスプライスをもたらし、ひいては、魅力的な投資機会を与えるものと考えます。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。
温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。
中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

 

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