2018年7月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2018年7月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2018/08/13環境関連

7月の投資環境

7月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、米国の中国製品に対する関税発動の期限を控え神経質なスタートとなりました。その後、米国が予定通り関税の賦課を開始し、中国も報復措置を発動したものの、材料出尽くし感から株式市場は上昇しました。また米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を上回って増加したことも株式市場を下支えする要因となりました。中旬以降も、企業決算に対する期待、米国経済が堅調で現時点では貿易摩擦の影響が見られないことなどを背景に上昇基調で推移しました。月末には情報技術セクターが下落しましたが、月を通じては上昇となりました。

業種別では全業種が上昇しました。特にヘルスケア、資本財サービス、金融が大きく上昇し、電気通信サービスも市場平均を上回りました。一方、公益、一般消費財・サービス、エネルギー、情報技術などは市場平均を下回る上昇となりました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は市場を上回る上昇となりました。セクター別では、環境関連マネジメント・サービスが相対的に大きく上昇し、続いて装置製造エンジニアリング、上下水道ビジネスとなり、いずれのセクターも市場を上回りました。

上下水道ビジネスセクターにおいては、欧州のスエズとヴェオリア・エンバイロメントが廃棄物処理事業の堅調による業績の改善が評価され上昇した一方、英国の水道公益事業の銘柄は英国のEU離脱をめぐり閣僚が辞任したことをうけ再び選挙や国有化のリスクが懸念され下落しました。

装置製造エンジニアリング・セクターでは、前回決算の懸念を払拭する好調な業績を発表したザイレムのほか、サーモフィッシャーサイエンティフィックが上昇しましたが、ハスクバーナ、バルモント・インダストリーズなどが予想を下回る業績発表などにより下落しました。

環境マネジメント・サービス・セクターでは、ウエイスト・マネジメントなど固形廃棄物処理の銘柄が好業績を背景に上昇しました。

 

 

 

今後の見通し

安定的だった世界のマクロ景気はここ数週間、既成秩序を揺るがす貿易戦争に関する懸念から動揺しましたが、経済成長は堅調で企業の金利上昇や物価変動に対する対応力が増していることが4-6月期の業績と今後の業績見通しを通じて明らかになっています。引き続き下半期にかけて利益率の拡大が見込まれることから足元の市場のボラティリティの高まりは銘柄のミスプライスをもたらし、魅力的な投資機会を与えるものと考えます。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

 

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