2018年9月の水関連株式市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2018年9月の水関連株式市場 グローバル 環境関連

2018/10/19環境関連

9月の投資環境

9月の世界株式市場は、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)で上昇しました。

世界の株式市場は、中国からの輸入品2,000億ドル相当に対する関税を発動するとの米トランプ大統領の発言を背景とした貿易摩擦の激化や、半導体の需給に対する懸念、ならびにソーシャルメディア(SNS)に対する規制強化への警戒などを受けて、月初から下落しました。その後、原油高を背景にエネルギーセクターが大きく上昇し、さらに月央には、米国の追加関税と中国の報復関税が予想より緩やかな措置だったとの見方などから、上昇基調となりました。月末にかけては、米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利引き上げを見極めようとするスタンスから一進一退となりましたが、月を通じては上昇となりました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は、下落しました。装置製造エンジニアリングセクターが市場を上回る上昇となったものの、上下水道ビジネスセクターの下落が足枷となりました。

上下水道ビジネスセクターにおいては、英国規制下の水道公益事業銘柄が軟調な展開となりました。特にセバーン・トレントは、提出した向こう5年間の規制下事業の計画が市場の期待を下回る内容であったことや選挙を見据え英労働党が水道事業の国有化を提言するなど政治的懸念も影響しました。またペノン・グループおよびユナイテッド・ユーティリティーズ・グループも月を通して軟調に推移しました。ヴェオリア・エンバイロメントは前月の市場の期待を下回る決算発表から引き続き下落しました。フランス政府は、2021年から環境汚染に課す国税を引き上げると発表しましたが、これはヴェオリア・エンバイロメントの廃棄物処理事業にマイナスの影響をもたらすでしょう。

装置製造エンジニアリングセクターにおいては、特にモニタリング関連企業や地方自治体のインフラ企業等が良好でした。米国では地方自治体の債券発行による資金調達の増加と上下水道料金の上昇で今後のインフラ投資の増加が見込まれています。消費関連銘柄は居住用および非居住用建物の建設により左右されやすい傾向にあります。米国の住宅建設許可件数は8月に前年同月比で-3.9%減少するなど、住宅建設セクターが軟調な局面入りの兆しを見せている中で、建設関連機器への需要は鈍化が見込まれ、順調な装置製造エンジニアリングセクター内では相対的に軟調なパフォーマンスとなりました。個別銘柄では、ザイレムは前月に発表した良好な決算で前回の投資家ミーティングで示された方向性や長期的計画における本業での成長率などが確認されたことを受け、引き続き良好なパフォーマンスとなりました。ダナハーはデンタル事業部門のスピンオフにより、中核事業の成長と利益見通しがより強固なものとなったことなどから株価は良好に推移しました。一方、コーウェイは時価より低い価格での第三者割当増資を行ったことにより株価は下落しました。

 

 

今後の見通し

安定的だった世界のマクロ景気はここ数週間、既成秩序を揺るがす貿易戦争に関する懸念から動揺しましたが、経済成長は堅調で企業の金利上昇や物価変動に対する対応力が増していることが4-6月期の業績と今後の業績見通しを通じて明らかになっています。引き続き下半期にかけて利益率の拡大が見込まれることから足元の市場のボラティリティの高まりは銘柄のミスプライスをもたらし、魅力的な投資機会を与えるものと考えます。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズは堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。中長期的に水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

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