バイオ医薬品関連株式投資の醍醐味と知っておくべきリスク | ピクテ投信投資顧問株式会社

バイオ医薬品関連株式投資の醍醐味と知っておくべきリスク グローバル バイオ医薬品

2016/03/16グローバル

ポイント

過去10年間、成長性の高さなどを背景にバイオ医薬品関連株式は他の資産クラスと比較しても良好なパフォーマンスで推移しました。バイオ医薬品関連株式は高いリターンを得られる可能性がある一方、一般的に値動きが大きい傾向があるため、リスクも高い点が特徴です。そのため、複数の銘柄を組み入れる分散投資によってリスクをおさえることが有効と考えます。

バイオ医薬品関連株式投資はハイリスク・ハイリターン

バイオ医薬品関連株式は、その成長性の高さなどを背景に良好なパフォーマンスで推移してきました。

バイオ医薬品関連株式と主な資産クラスの過去10年間のリスク・リターンを比較すると、バイオ医薬品関連株式のリスクは相対的に高いものの、リターンも高かったことがわかります(図表1参照)。

リスクに対してどれだけのリターンが得られたのかを比較するため、過去10年間のバイオ医薬品関連株式のシャープレシオ(リスクあたりのリターンを示す指標で、数値が高いほどリスクに対して投資効果が高いことを意味する)を見てみると、バイオ医薬品関連株式のシャープレシオ(2006年2月末~2016年2月末)は0.49と、他の資産クラスと比較しても高い数値であり、実際に同程度のリスクであった株式やリートよりも高いリターンをあげています(図表2参照)。

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

単一銘柄ではリスクが100%を超える高リスク銘柄も、リスクを抑える方法は何か

バイオ医薬品関連株式はその成長性の高さなどを背景とした相対的に高いリターンが魅力となる一方、リスクも比較的高い点が特徴となっています。

バイオ医薬品関連株式の代表的な指数であるナスダック・バイオテクノロジー指数の構成銘柄のリスク・リターン分布をみてみると、全体的にリスクが高い傾向があります(図表3参照)。中にはリスクが100%を超える銘柄もあり、1銘柄のみへの投資はリスクが高いことがわかります。一方、バイオ医薬品関連企業190社(2016年2月末時点)で構成されるナスダック・バイオテクノロジー指数は個別銘柄群と比較するとリスクは相対的に低いものとなっています。これは、複数の銘柄が組み込まれることで分散効果が働いているためです。

個別銘柄のシャープレシオを見てみると、個別銘柄のシャープレシオは-0.2から0.3のあたりに集中しているのに対し、複数銘柄で構成されるナスダック・バイオテクノロジー指数のシャープレシオは0.49と相対的に高い水準となっています。(図表4参照)。

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

ケース(1):新薬候補の治験結果で株価が急騰、暴落するケース

バイオ医薬品関連企業の株価は新薬の治験結果や当局の新薬承認の可否に大きく左右される傾向があります。サレプタ・セラピューティックス(米国)のケースを見てみると、同社の株価は同社が開発中の新薬、デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬候補の治験結果や当局の承認観測を巡って、2015年年初以降、乱高下しています(図表5参照)。たとえば、2015年5月19日に同社が新薬候補の承認申請手続きの開始を発表すると、わずか1日で株価が約60%も上昇しました(図表5・(1) 参照)。一方、同社の新薬候補の効果について米食品医薬品局(FDA)がレポートで否定的なコメントを公表すると、2016年1月15日には同社の株価は約55%急落しました(図表5・(4)参照)。

ケース(2):M&Aにより株価が急騰するケース

また、バイオ医薬品業界ではM&A(合併・買収)の動きが活発になっており、M&Aが株価上昇に寄与するケースが散見されます。2016年1月8日の取引終了後、大手科学機器メーカーであるサーモフィッシャー・サイエンティフィック(米国)が細胞・遺伝子解析分野で強みを持つアフィメトリックス(米国)を買収総額約13億ドル(1,525億円)、1月8日の終値に約52%上乗せした1株あたり14ドルを現金で支払い買収すると発表しました。この買収により、サーモフィッシャー・サイエンティフィックは遺伝子解析分野の製品ラインナップを拡大することで同社のバイオサイエンス分野におけるリーダーシップを強化するとしています。買収の発表を受けて、アフィメトリックスの株価は2016年1月11日に急騰しました(図表6・(1)参照)。

このように、バイオ医薬品関連株式は治験結果やM&Aなどの突発的なニュースにより大きく変動することがあるため、個別銘柄のリスクが高くなる傾向がありますが、リスクをおさえるためには複数の銘柄を組み合わせる分散投資を行うことが有効と考えます。

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