アルファの源泉~業種セクター別資産配分 | ピクテ投信投資顧問株式会社

アルファの源泉~業種セクター別資産配分 投資信託 グローバル

2018/07/31グローバル

 

ポイント

現状のような、世界経済と中央銀行の金融政策が足並みを揃える状況下の株式投資では、地域や国別の資産配分よりも業種セクター別の資産配分の方が効果的な投資戦略になり得ます。アクティブ運用を行うファンド・マネジャーは、セクター配分を重視した資産配分を行うことでリターンの最大化を図ることが可能だと考えます。

今年は、米国とユーロ圏のどちらが高い経済成長を遂げ、どの国の中央銀行が最も市場を驚かせるのか?世界各地域の資産クラスにはどのような影響が及ぶのか?こうした議論に、ファンド・マネジャーは長い時間を費やします。

しかし、ここ暫くの間、世界の景気循環と資金循環に大きな乖離は見られていません。その結果、地域や国別の資産配分は、特に、個別企業の業績が株価を左右する傾向の強い環境では、投資パフォーマンスの改善に大きく寄与していないのです。

このような環境では、地域や国別の資産配分よりもグローバルな業種セクター別の資産配分に注力することで、一段と魅力的な超過収益(アルファ)創出の好機が得られると考えます。

ピクテの市場分析とポートフォリオ・リターンの要因分析も、このような見方を支持しています。MSCI全世界株価指数のリターンとの乖離率の分析結果は、株価が、国や地域よりも業種セクターに連動する傾向が強いことを示唆しており、このようなトレンドは、過去3年の殆どの時期を通じて観察されます。

更に、株価リターンの地域間相関の四半期移動平均は、長期平均をやや上回る水準で推移しているのに対し、業種セクター間の相関は低下基調を辿っており、足元では52%(0.52)と長期平均の69%(0.69)を大きく下回っています。セクター指数が2回に1回程度しか同じ方向に動いていないことを意味しているのです。

では、セクター配分を重視することとした場合、どのセクターを選択すべきかが次の問題となります。ピクテでは、エネルギー・セクターと素材セクターに投資の好機が提供されていると見ています。また、長期的な成長という観点から、情報技術セクター、とりわけ、ロボットおよびデジタル・エコノミー関連銘柄にも注目しています。一方、公益セクターには慎重な見方を取っています。

もっとも、景気と金融政策が再び乖離する可能性も考えらます。例えば、米国では、レーガン政権が採用した(供給面の分析を重視する)サプライサイド経済学が支持され、歳入増を図った減税が実施されていますが、同様の政策が欧州で講じられる公算は低いと考えます。欧州連合(EU)は厳格な財政規律を定めており、米国以上に厳しい政府債務の管理が強いられているからです。大衆迎合主義(ポピュリズム)政党の台頭が乖離の引き金となることも考えられます。ポピュリズム政党は非伝統的な政治課題を掲げ、あるいは、自国優先主義を取る公算が高いと思われますが、このような状況が実現すれば、各株式市場間で株価リターンの乖離幅が拡大し、相関が低下する可能性も考えられます。

とはいえ、足元では、セクター配分が優勢です。アクティブ運用を行うファンド・マネジャーには、資産配分の決定に際し、リターンの最大化を図る手段として、セクター配分を活用する好機が提供されていると考えます。

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