グローバル・マーケット・ウォッチ:ファング(FAANGs)だけではない、情報技術セクター | ピクテ投信投資顧問株式会社

グローバル・マーケット・ウォッチ:ファング(FAANGs)だけではない、情報技術セクター グローバル 先進国

2018/08/27グローバル

ポイント

ファング(FAANGs) ~フェイスブック、アマゾン、アップル、ネットフリックス、グーグルの5社~ が情報技術セクターを牛耳っているのでしょうか。このセクターの現状を見ていきましょう。

今年の株式市場で、情報技術セクターのパフォーマンスは群を抜いています。そして、投資家の多くはファングと総称される、フェイスブック、アマゾン、アップル、ネットフリックス、グーグルの5社が、この情報技術セクターのパフォーマンスを実現していると見ています。

株価値動き(米ドルベース、日次変化率、%、2017/07/12~2018/08/01)

緑の実線:S&P500情報技術株指数(時価総額加重平均)、黒の破線:S&P500情報技術株指数(均等加重)

ブルームバーグのデータを使用して、ピクテ投信投資顧問作成

ファングに関する悪いニュースとしては、最近になって業務に対する政府の検査が強化され、投資家の業績に対する過大な要求や市場が飽和しつつあるといったことがあげられます。一方良いニュースとしては、多くの人が考えるよりも、情報技術セクターの構成銘柄は幅広く良いパフォーマンスとなっています。これは、数多くの情報技術関連企業が、堅実な業績と魅力的な成長期待を持っていることです。

実際、ファングが今年の情報技術セクターの株価上昇に大きく寄与しているものの、ファング以外の企業のパフォーマンスも非常に好調です。もちろん、S&P500情報技術株指数(脚注1)は、アップル1社が指数の時価総額の15%を、そして構成銘柄の上位10社で3分の2を占めていますが、年初来2018年7月末で12.4%上昇しています。一方、各構成銘柄が同じ影響を与えるS&P500情報技術株均等加重平均指数は、同期間12.4%の上昇となっています。もし、特定の銘柄だけが上昇したならば、このような結果にはなりません。

企業利益を見ると、情報技術セクターのパフォーマンスがファングのような銘柄だけによるものではないことを示唆しています。2014年から2015年までの、ファングの利払い前・税引き前利益(EBIT)は、情報技術セクターのほかの構成銘柄を上回っていましたが、その後はほぼ同じ水準です。(下記グラフ参照)

EBIT成長率(年率、%)

灰色の折れ線:S&P500情報技術指数からフェイスブック、アップル、アルファベット(グーグル)を除いたもの (当指数はアマゾンとネットフリックスは含まない)、緑の折れ線:ファング

このような結果は、直近の四半期に限ったものではなく、中長期的な傾向として表れています。S&P500情報技術指数構成銘柄のうち90%以上の企業の利益成長率が、ピクテの企業利益の成長分析によると改善しています。(下記グラフ参照)

S&P500情報技術指数の利益成長分析

(過去12ヵ月の1株あたり利益の実績が26週移動平均を上回る企業の比率)

  

他のセクターと異なる情報技術セクターの良好なパフォーマンスの要因は、消費者と企業部門双方に買い手がいて、多くの経済的な恩恵を受けていると見ています。

情報技術セクターの企業は、広い範囲にわたって経営上の恩恵を受けています。すなわち、社員や社屋といった固定資産を大きく増やす必要無しに、知的資産を大幅に拡充することが可能です。このような、低い固定資産投資のビジネスモデルに基く素早い経営判断は、競争の激しい分野において迅速かつ軸の定まった業務運営が可能となります。このような企業運営は、混乱の時代において必要不可欠のものです。情報技術セクターの最大規模の企業は、政府の規制強化に業務を妨げられ、社会と政府との関係により多くの時間を費やす必要がありますが、その他の企業は技術革新に専念することが可能です。

世界的な経済成長が継続するならば、情報技術セクターは引き続き恩恵を受けると見ています。ファングに関するいろいろなニュースが今後とも出てくることが予想されますが、そのような報道の裏で情報技術セクター全体に対する恩恵は大きく拡大していくと考えます。

脚注1:S&P500情報技術指数は、フェイスブック、アップル、アルファベット(グーグルの親会社)を含み、ネットフリックスとアマゾンは含まれません。

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