ピクテ・マルチアセット・ストラテジー 2019年5月 株式市場の「熱狂」に警戒 | ピクテ投信投資顧問株式会社

ピクテ・マルチアセット・ストラテジー 2019年5月 株式市場の「熱狂」に警戒 グローバル

2019/05/24グローバル

ポイント

世界経済に対する投資家のコンセンサス予想は高めの水準で推移しているものの、実際の経済指標は予想を下回る状況が継続しています。企業の利益成長率に対する投資家の見方が楽観的過ぎると考え、株式のアンダーウェイトを継続します。債券は、先進国の景気減速が想定される一方で、先進国の国債や社債市場が割高であるため、ニュートラルを維持します。

グローバル株式市場の大幅上昇

2019年4月のグローバル株式市場は力強い上昇相場となり、MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)は過去最高値を更新しました。景気敏感株や株価の変動が市場の変動を上回るベータ値の高い銘柄が市場をけん引した結果、金融、情報技術、コミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスの各セクターの月間騰落率は、現地通貨ベースで5~7%の上昇となりました。

これに対し、ヘルスケア・セクター、不動産セクターなどのパフォーマンスは市場を下回り、月間騰落率はマイナスに終わりました。エネルギー・セクターの月間騰落率は、原油価格が大幅上昇する中、僅か0.3%(米ドルベース)の上昇に留まりました。エネルギー・セクターと原油価格の強い相関関係が崩れた一因は、原油価格の上昇が、原油需要の拡大ではなく地政学要因にあるとの事実を反映しているのかもしれません。原油先渡し価格は、今後の原油価格の下落を示唆しています。このような状況が変わらない限り、エネルギー・セクターの大幅上昇の公算は低いと考えます。

地域別では、主要市場の大半が好調でした。月間騰落率は、欧州市場が約5%、米国市場が約4%となり、S&P500種株価指数は、堅調な個人消費統計を受けて過去最高値を更新しました。 世界の債券市場は小幅の下落となりました。主要ソブリン債市場は横這い或いはマイナスとなり、英国国債が最も大きな下げを記録しました。英国が欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)期限の再延長を勝ち取り、議会下院が「合意なき離脱」を阻止する法案を可決したことから、英国国債の月間騰落率は-1.6%となりました。

一方、社債は英国国債に比べて好調で、月間騰落率は0.5%~1.5%とプラスを維持しました。欧州、米国ともに、ハイイールド債は極めて好調でした。 米ドルの実効為替レート(複数の通貨バスケットに対する貿易加重レート)は、小幅に上昇しました。

下振れリスクは顕在

2019年4月の株式市場は、米中の貿易協議の進展と、世界の鉱工業生産の一時的な安定の兆しを一因に、大幅上昇となりました。 もっとも、年初来の騰落率が10%を超える大幅上昇は、世界経済が危機的状況を脱しきったわけではないとの事実を隠しています。 世界の経済指標は、2008年のリーマン・ショック以降最長となる14ヵ月連続で、市場のコンセンサス予想を下回っています。

世界の貿易量は、2009年以来の最低水準に留まっており、一方、先進国の企業心理は悪化が続いています。 企業の利益成長率に対する、投資家の見方は楽観的過ぎると考えます。 このような環境を勘案すると、直近の上昇相場からの一段の株価の上昇には苦戦も予想されます。従って、株式の投資評価はアンダーウェイトを維持します。一方、債券の投資評価はニュートラルを維持します。

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