南アフリカ、市場の予想が割れる中、利上げを決定 | ピクテ投信投資顧問株式会社

南アフリカ、市場の予想が割れる中、利上げを決定 アフリカ

南アフリカ準備銀行は、2015年11月19日、政策金利を0.25%引き上げ6.25%とすることを発表しました。市場では予想が分かれていましたが、通貨ランドの防衛とインフレ抑制への対応が必要と判断したと見られます。

南アフリカ準備銀行:利上げを決定

南アフリカ準備銀行(以下、南アフリカ中銀)は、2015年11月19日に金融政策委員会を開催し、政策金利を従来の6.00%から0.25%引き上げ、6.25%とすることを発表しました(図表1参照)。採決では4人の委員が利上げを支持した一方、2人の委員が据え置きを主張しました。

前回(2015年9月)の会合では政策金利は据え置かれましたが、資源価格の下落などを背景に同国の通貨ランドが下落していることや、それに伴うインフレ圧力の高まりへの対応が必要との判断から、2015年7月の会合以来の利上げ実施となりました。

どこに注目すべきか:インフレ、経済動向、通貨ランド防衛

今回の南アフリカの金融政策委員会は、市場予想(ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査)では政策金利据え置きが16名、0.25%の利上げが10名と予想が別れる中で、複雑な状況にある経済への対応として南アフリカ中銀がどのような判断を下すのかに注目が集まりました。

政策金利が据え置かれるとの見方の背景には、2015年11月18日に発表されたコアCPI(消費者物価指数)の上昇率が前年同月比+5.2%と市場予想の5.3%を小幅ながら下回っており、2015年2月の前年同月比+5.8%から徐々に低下してきていることや、2015年4-6月期の実質GDPが前期比-1.3%(年率、季節調整済み)となるなど、南アフリカの景気動向に対する懸念があったと考えられます。

一方で、通貨ランドは商品市況の悪化などを背景に大幅に減価しており、今後、輸入物価の上昇に繋がることが懸念されており、利上げを支持する背景となっていました(図表2参照)。また、年内にも米国で利上げが実施されるとの公算が高まる中で、米国の利上げによる通貨下落圧力から通貨ランドを防衛する必要があるとの見方も、一部の市場関係者が南アフリカ中銀による利上げ実施を予想する要因となったと言えます。

このように市場では予想が分かれていましたが、今回の金融政策委員会では、利上げの実施が決定されました。金融政策委員会後に発表された声明の中で、南アフリカ中銀はインフレ率について、2016年1-3月期に6.4%でピークに達し、その後2017年10-12月期には5.7%まで低下するとの予想を発表しました。従来予想よりも引き下げられましたが、一時的に、中銀のインフレ目標レンジである3-6%の範囲を超える見通しです。また通貨ランドの下落を、主要なリスクと南アフリカ中銀は捉えており、これらの理由により利上げが決定されました。

今後の金融政策については、経済環境は引き続き不安定な状況にあることから、通貨やインフレの動向に加え、経済指標の内容を見ながらの判断となるものと見ています。

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