ロシア、政策金利に引き下げ余地も | ピクテ投信投資顧問株式会社

ロシア、政策金利に引き下げ余地も 欧州/ユーロ圏 ロシア

ロシア中銀が発表したロシアの外貨準備高は3,794億ドルとなり、年初来で増加傾向を示しています。外貨準備が増加傾向を示し、インフレ率が低下傾向にある中、景気対応のため、ロシア中銀が利下げする可能性もあると考えます。

ロシア:外貨準備は年初来で92億ドル増加

ロシア中央銀行が、2016年2月25日に公表した週次の外貨準備高統計によると、2016年2月19日時点のロシアの外貨準備高は3,794億ドルとなり、前の週から30億ドル減少しました。

しかし2016年年初からでは92億ドル増加しており、概ね上昇傾向を維持しています(図表1参照)。

ロシアの外貨準備は、2015年中頃まで急速に減少していましたが、その後、外貨準備残高の推移には落ち着きも見られる展開となっています。

どこに注目すべきか:ルーブルの動向、インフレ率、政策金利の水準

ロシアルーブルの動向には今後も注意が必要ながら、外貨準備高に落ち着きが見られること、インフレ率も低下傾向であること、景気てこ入れの必要性が高いことなどを踏まえると、ロシア中銀は政策金利を引き下げる可能性もあると見られます。

まず、ロシアルーブルの最近の動きを簡単に振り返ると、原油価格の動向と(恐らく)米国の金融政策にルーブルの動向は左右されてきたと考えられます。特にロシアの主要な輸出品である原油の価格下落がルーブルの動向に与える影響は大きいといえます。原油安などによりルーブルが下落したことで、輸入価格が高騰しインフレ率は急上昇しました。

このようにインフレ率上昇とルーブル安が進む中で、ロシア中銀は、利上げと介入による対応を行ってきました。ロシアの政策金利は2014年末には17%まで引き上げられました(図表2参照)。また、ルーブルを下支えするために為替市場で介入を行った結果、外貨準備高が2015年中頃まで急激に低下しました(図表1参照)。足元では、ロシア中銀は介入を減らしている模様で、中銀総裁の最近の発言でも、金融不安がない限り介入しない方針が示されています。一方で、政策金利については、その後17%から引き下げてきましたが、ルーブル安への対応もあり、2015年中頃からは11%で据え置いています。

その結果、外貨準備高は徐々にではありますが回復傾向を示す一方、政策金利は高止まりする状況となっています。

しかし、足元の経済状況を見ると、ロシアのインフレ率は低下傾向である一方、景気回復は鈍い状況が続いています。原油価格は底打ちしたとの確信はありませんが、一部の産油国内で生産維持の合意が見られるなど、下落傾向に歯止めがかかる兆しも見られます。

一方で、ルーブルの動きは未だ不安定ではありますが、経済の状況などを勘案すると、2016年3月18日に開催される政策会合では、利下げが実施される可能性もあると考えます。

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