商品価格を南アに尋ねる | ピクテ投信投資顧問株式会社

商品価格を南アに尋ねる アフリカ

南ア中銀は、商品価格下落等に伴うランド安によるインフレ率上昇に対応して政策金利を引き上げてきました。金融政策を左右する要因の1つである商品価格に対する南ア中銀の商品価格に対する考え方を、声明等から探ります。

南ア中銀:政策金利を7%に維持、インフレ懸念を維持するも、景気支援を重視

南アフリカ準備銀行(中央銀行)は2016年5月19日、政策金利を大方の市場予想通り7.0%で据え置きました(図表1参照) 。

インフレ期待が高止まりしているものの、利上げは避けた格好です。南ア中銀は商品価格下落に伴うランド安を背景としたインフレ懸念を受け、2015年7月以来合計1.25%、2014年1月以来で合計2%の利上げを実施してきています。

どこに注目すべきか:南ア中央銀行、商品価格、米国金融政策

南ア中銀は、商品価格下落等に伴うランド安によるインフレ率上昇に対応して政策金利を引き上げてきました。一方で南アの2016年の経済成長率を南ア中銀や国際通貨基金(IMF)は1%未満と予想しています。南ア中銀にとり商品価格の動向は金融政策を左右する要因の1つでもあるため、声明等から南ア中銀の商品価格に対する考え方を探ります。

まず、通貨ランド(対ドル)の変動要因を簡単に振り返ります(図表1参照)。ランドは2016年1月に主に商品価格の下落を受け最安値となっています。その後商品市況が反転したことと米国利上げ懸念が後退したことでランドは4月末まで上昇傾向となりました。しかし、4月末から再びランド安となっています。理由は状況が逆転したためで、例えば(原油などと異なり)鉄鉱石など一部商品価格の上昇が反転したこと、また4月の小売売上など米国の経済指標の一部が改善し、再び利上げ懸念が台頭したことです。

次に、南ア中銀が商品市況の動向をどのように想定しているかを見ると、2016年に徐々に回復に向かうと見ています(図表2参照)。南ア中銀は原油を除いた商品価格指数を算出しています。実績値を見ると2015年の落ち込みが最大となっています。一方、2016年の予想値は改善が想定されています。また2016年の予想について3月時点と5月を比べると、予想は上向きになっており、2016年の商品価格の回復の予想が早まった印象です。仮に商品価格が南ア中銀の想定通りならランドの下落要因が1つ減ることも期待されます。

なお、南ア経済のネックとなっていたスト頻発や電力供給不安は、最近格付け会社から前向きな評価を受けるなど改善に向かっていることもランドにとって追い風となり、結果としてインフレ率低下に貢献することも期待されます。

ただし南ア中銀の利下げには、米国の利上げペースを巡る観測がランド安を引き起こすリスクへの配慮も必要と思われます。米国の動向を注視する展開が必要と思われます。

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