メキシコ中銀、今回の会合では政策金利据え置きの見通し | ピクテ投信投資顧問株式会社

メキシコ中銀、今回の会合では政策金利据え置きの見通し 中南米

2016年8月11日にメキシコ中銀が金融政策決定会合を開催しますが、通貨ペソが安定的に推移する中、インフレ率が低水準で推移していることや経済成長が鈍いことなどを背景に、政策金利は据え置かれると予想されています。

メキシコ金融政策決定会合:大半が据え置きを予想

メキシコ中央銀行は2016年8月11日、金融政策決定会合の開催を予定しています。市場の予想では、大半が政策金利である翌日物銀行レートを4.25%で据え置くことを予想してい ます。メキシコ中銀は2015年12月に米連邦準備制度理事会(FRB)に追随するかたちで、政策金利をそれまでの3%から0.25%引き上げました。その後、2016年2月と6月に各0.5%ずつ引き上げているのはペソ安防衛の色合いが濃い利上げであったと見られます(図表1参照)。

どこに注目すべきか:
貿易統計、サミット、預金準備率、流動性

今回の金融政策決定会合では、市場予想と同様にメキシコ中銀は政策金利を据え置く可能性が高いと見ています。一方で、米国の利上げが年内にも想定されることや、足元落ち着いているメキシコのインフレ率が今後は上昇する見込みであることを考慮すると、今後のスタンスは引き締め方向であると考えられます。

8月11日開催の金融政策決定会合でメキシコ中銀が政策金利を据え置く可能性が高いと市場で考えられている主な理由は以下の通りです。

まず、過去の利上げの背景となっていた通貨ペソの動向に落ち着きが見られることです。米追加利上げ観測が後ズレ傾向にあること、メキシコから米国への移民政策に影響を及ぼす懸念のある米共和党のトランプ大統領候補の支持率が伸び悩んでいることなどを背景に通貨ペソの動きは落ち着きを取り戻しています。

2点目はインフレ率がメキシコ中銀の目標を下回って推移していることです。例えば、7月の消費者物価指数は前年同月比+2.65%、6月の消費者物価指数は前年同月比+2.54%と中銀目標(同+3.0%±1%)の中央値+3%を下回っています(図表2参照)。ペソ安の輸入物価への波及効果が限定的であること、エネルギー価格や政府規制価格の低下が食料品価格の上昇を相殺していることが理由と見られます。

3点目は、メキシコ経済の回復が鈍いことです。例えば2016年4-6月期の実質GDP成長率は前期比-0.3%とメキシコ経済の弱さを示す内容となりました。

このような点から、メキシコ中銀は政策金利を据え置く可能性が高いと見られますが、今後の金融政策の方向性を占うと金融引き締めを視野に入れていると見られることに注意も必要です。米国の堅調な個人消費を勘案すれば、いずれかのタイミングで米国の利上げが想定される中、メキシコも米国の金融政策に追随する可能性が高いこと、インフレ率は足元落ち着いていますが、ペソの動向次第ながら年末に向け上昇をメキシコ中銀が想定しているためです。

 

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