南アランド、財務相への出頭命令で下落 | ピクテ投信投資顧問株式会社

南アランド、財務相への出頭命令で下落 アフリカ

南アランドは上昇傾向でしたが、ゴーダン財務相に対する出頭命令で調整が見られました。南ア経済に底入れの兆しも見られることから大幅な下落は回避される可能性も考えられますが、それでも政治の混乱には注視が必要です。

南アフリカ・ランド下落:財務相に警察へ出頭命令との報道で

2016年8月23日の報道によると、南アフリカ警察当局はゴーダン財務相に出頭命令を出した模様です。報道を受け23日の外国為替市場では財務相が交代するのではとの懸念が高まったことなどから南アの通貨ランドが下落、対米ドルで3週ぶりの安値をつけました(図表1参照)。

どこに注目すべきか:
出頭命令、商品価格、格付け、財政改革

南アランドは利回り追求の動きなどを受け上昇傾向でしたが、ゴーダン財務相に対する出頭命令で調整が見られました。南ア経済に底入れの兆しも見られることから大幅な下落は回避される可能性も考えられますが、それでも政治の混乱には注視が必要と見ています。

ランドの動向を振り返り、変動要因の特色を3点あげます。

1点目は、ランドの動向は概ね原油をはじめとした商品価格と連動する傾向があることです(図表1(1)参照)。ただ、原油価格の上昇が頭打ちとなった2016年5月頃以降もランドが上昇したことから南アの高金利もランド高要因と見られます。例えば南アの5年国債利回り(現地通貨)は8.3%台と高く、利回り追求の投資対象として選好された面も見られます。

2点目は、南アの信用力への懸念がランド安の背景となった局面が見られたことです。2016年5月頃のランド安の背景 は格下げ懸念が見られました。ただし、格下げ後も南アは投資適格格付け(BBB格以上)を維持しており、格下げ懸念は和らいだ面も見られます(図表1(2)参照)。

3点目は財務相の交代です(図表1(3)参照)。ズマ大統領は2015年12月に歳出削減に熱心だったネネ財務相(当時)を更迭、後任に無名のデービッド国会議員の起用を表明しました。

しかし同氏の経済、財政運営手腕が未知数であることから市場ではランドが急落したため、ズマ大統領は財務相経験者のゴーダン氏の復帰をわずか4日後に発表しました。今回、このときのゴーダン財務相に出頭命令が出された点は気がかりです。ゴーダン財務相は国債格付け維持のため、国民への痛みを伴う財政改革に取り組んでいたことからズマ大統領との対立も懸念されていたからです。ただ報道からでは真相は不明で、今後の展開に注視が必要です。

なお、南ア経済は一時の低迷からようやく底打ちの兆しも見られます(図表2参照)。南アがマイナス成長から脱する可能性も市場の一部で示唆されている点は、ランドの下支え要因と見られます。したがって、財政改革に熱心であったゴーダン財務相の今後に注視は必要と見ています。

当資料をご利用にあたっての注意事項等

●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の対象ではありません。 ●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資家保護基金の対象とはなりません。●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。


ページの先頭へ戻る