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トランプ氏勝利の影響が、フランスにも 欧州/ユーロ圏 フランス

トランプ氏の勝利は、様々な市場に影響を及ぼし、特に、財政政策の拡大期待を反映して米国、欧州やオセアニア国債利回りが上昇、また新興国の利回りなども全般に上昇しています。当レポートでは、フランスを取り上げます。

欧州国債市場:米国大統領選挙の結果を受け欧州国債利回りも上昇

欧州国債市場の2016年11月10日の市場動向は米国大統領選挙後の9日に続き、10日も利回りが上昇(価格は下落)しました。例えば、ドイツ10年国債利回りは約0.07%上昇(価格は下落)しました。フランス10年国債は約0.14%上昇(価格は下落)して0.68%となりました(図表1参照)。

どこに注目すべきか:
インフレ期待、フランス大統領選挙、国民戦線

米国のトランプ大統領選択は、様々な市場に影響を及ぼしています。特に、財政政策の拡大期待を反映して米国国債利回りが上昇、欧州やオセアニア国債利回りも上昇、また新興国国債利回りなども全般に上昇しています。そこで、当レポートでは、欧州、特にフランスを取り上げます。

まず、米国大統領選挙後に欧州の国債利回りが上昇した共通の要因とはインフレ期待の上昇と見られます。欧州中央銀行(ECB)がインフレ期待の目安としているインフレ・スワップ・フォワードレートは足元上昇しています(図表2参照)。トランプ氏の勝利による財政拡大期待が、ユーロ圏にも波及、ドイツ、フランスなどの国債利回りの上昇要因と見られます。

次に、ユーロ圏の個別の国の利回りを見ると、フランスやイタリアの利回りが比較的大きく上昇しています。共に、不安定な政治状況が利回りに影響したと見られます。

フランスの目下の政治リスクは2017年4、5月の大統領選挙です。フランスでは、2012年5月の大統領選挙の結果、社会党のオランド氏が大統領に就任し、17年ぶりの左派政権として発足しました。ただ、オランド大統領就任後のフランスの経済は低調で、人気は低迷しており、最近の各種地方選挙などでは右派が勝利を重ねています。特に移民の制限の主張や、欧州統合に懐疑的でユーロ離脱の国民投票を提案する極右政党、国民戦線(マリーヌ・ルペン党首)が勢力を伸ばしつつあります。世論調査ではオランド氏の人気は低下、ルペン氏は上昇傾向です。ルペン氏の掲げる反グローバル、反イスラムは米大統領選で勝利したトランプ氏と重なるだけに追い風となる可能性を市場は懸念、フランス国債利回りの上昇(価格は下落)などに影響している模様です。

欧州政治リスクの1つと見られている2017年のフランス大統領選挙では、極右のルペン国民戦線党首の大統領就任を阻止できるかに注目が集まっています。世論調査ではオランド大統領とルペン党首が大統領選挙の決選投票(4月に第1回投票、決まらなければ5月に上位2人で決選投票)に進んだ場合ルペン党首支持が上回っています。そこで、目先重要なのは野党共和党がルペン党首に勝てる候補者を擁立できるかです。今のところ共和党はジュペ元首相が最有力候補となっています。世論調査では、ジュペ氏とルペン党首の決選投票ならジュペ氏が優勢です。

なお、共和党の大統領候補を選出する予備選は、11月20日に第1回投票、同月27日に決選投票が行われる予定です。

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