ニュージーランド首相、突然の辞任 | ピクテ投信投資顧問株式会社

ニュージーランド首相、突然の辞任 オセアニア

ニュージーランドのキー首相の突然の辞任表明で為替や株式市場に直後は変動が見られましたが、落ち着きを取り戻しています。NZの経済状況も比較的健全で、突然の辞任のショックは小幅にとどまる可能性もあると見ています。

ニュージーランド首相突然の辞任:国民党は12日に新指導者選出へ

ニュージーランド(NZ)のジョン・キー首相(55)は2016年12月5日、記者会見を開き、任期途中の12月12日に辞任する考えを明らかにしました。与党・国民党の党首も退く考えです。辞任の理由としてキー首相は、2017年の総選挙で与党の国民党が勝利した場合、家庭の事情で4期目を全うすると約束できないと説明、世代交代の必要性と、家庭の時間を大切にしたいことを表明しました。後任の党首は12月12日の臨時党大会で決まり、首相を引き継ぐ見通しです。キー首相は後任にイングリッシュ副首相兼財務相を推薦することを明らかにしています。

どこに注目すべきか:ニュージーランド首相辞任、後任、副首相

NZのキー首相の突然の辞任が表明された5日こそ為替や株式市場の下落(NZ安)が見られましたが、翌日には週末の水準を概ね回復しています。NZの経済状況は比較的健全なことなど、突然の辞任ショックは、次の理由により小幅にとどまる可能性もあります。

まず、後任候補にイングリッシュ副首相兼財務相がいることです。イングリッシュ副首相はキー首相が就任した2008年から副首相として首相と緊密に連携しており、政権運営の継続が期待されます。両者は2011年のクライストチャーチの地震など複数の地震にも対応しています。もっとも、12日の党首選挙には他に2名が立候補を表明した模様で、選挙で指名を受ける必要はあります。

なお、キー首相が辞任の理由に世代交代の必要性をあげています。NZの選挙動向を見ると正しい選択のようにも思われます。キー首相前の政権であるクラーク政権(当時、労働党)は9年間続きましたが、2008年に大敗しました。キー首相は高い支持率を維持していますが、このままであると、長期政権という重荷を背負うこととなるからです。

最後にNZの経済が安定していることです。例えば4-6月期GDP(国内総生産)は前年同期比3.6%と回復しました。消費者物価指数(CPI)は7-9月期は前期比0.3%です(図表2参照)。

CPIは一時のマイナスから回復、水準は依然低い点だけが気がかりです。このような経済環境のもと、NZ中央銀行は11月の政策理事会で利下げを決定すると共に緩和サイクルが終了間近と声明で示唆しています。ピクテでも大幅なNZ高といったケースを除けば政策金利は据え置かれる可能性が高いと見ています。経済に不安定な要因があると外部ショックで変動が大きくなることもありますが、今のNZであれば、影響は限定的と思われます。

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