候補者は絞られつつあるフランス大統領選挙 | ピクテ投信投資顧問株式会社

候補者は絞られつつあるフランス大統領選挙 欧州/ユーロ圏 フランス

欧州に反移民の機運が広まる中、仏大統領選挙への注目が集まっています。反ユーロ、反移民、反グローバルを掲げる政党に根強い支持が見られ、今後の展開に注意が必要です。

フランス(仏)左派大統領予備選:1月29日の決選投票へ、アモン氏とバルス氏が進出

仏大統領選挙に向け、与党社会党中心の左派陣営の候補を選出する第1回予備選が2017年1月22日行われ、首位に立ったアモン前国民教育相と2位のバルス前首相が1月29日の決選投票に進むこととなりました。第1回投票で3位にとどまったモントブール元経済相は、(決選で)アモン氏支持を表明しています。なお、左派陣営からは別にマクロン前経済相が予備選を経ず、独立候補での出馬を目指しています。共和党の候補は既に決まっており、4月の大統領選挙に向け候補者が絞られてきました。

どこに注目すべきか:
仏大統領選挙、決選投票、国民戦線

欧州に反移民の機運が広まる中、仏大統領選挙への注目が集まっています。仏国債先物市場でも、特に米大統領選挙以降はヘッジと見られる先物建玉が増えています(図表1参照)。仏大統領選挙の注目点は次の通りです。

まず、4月の大統領選第1回投票における有力候補は4氏です(図表2参照)。ただ、いずれの候補も過半数を取る見込みが現時点で低く、第1回投票の上位2者で争われる5月の決選投票にもつれ込む展開が有力と見ています。

次に、今回の仏大統領選挙で何が懸念かといえば、反ユーロ、反移民、反グローバルを掲げる国民戦線ルペン党首が大統領になることを市場は最も警戒しています。欧州では秋にドイツの総選挙、イタリアも前倒しで年内総選挙の可能性がある中、仮にルペン氏が大統領選出となれば欧州は英国の欧州連合(EU)離脱を上回る深刻な事態に直面する恐れも考えられ、市場の混乱が懸念されます。

ただ、(選挙の予想には苦い思い出がありますが)世論調査などを見る限り、ルペン氏が決選投票に進む可能性はあるものの、5月の決戦では相手が(3人のうち)誰であれ、最終的に大統領に選出される可能性は低いと見られます。

市場でもルペン氏が選ばれることはないという期待があるようで、その根拠の1つは2002年の仏大統領選挙です。ルペン現党首の父親(当時の党首)率いる国民戦線が決選投票に進んだもののシラク候補(当時)を擁する共和党と社会党が反ルペンで結束、国民戦線は大差で敗退したからです。今回も仮に娘のルペン氏が決戦投票に進んでも、反ルペンでまとまるとの憶測から、ルペン大統領実現の可能性は低いと見られます。

しかし、注意も必要です。極右政党(本人は否定)と報道されることも多い国民戦線ですがルペン党首はイメージ改善に努めています。例えば、ホロコーストを些細なことと発言する父親でもある前党首を除名しました。反ユーロなどの主張は維持する国民戦線が、ソフト路線の効果で既存政党に対する不満の受け皿となる可能性も考えられなくはありません。また、先日は大統領有力候補で市場にフレンドリーな政策を掲げるフィヨン氏に不正給与疑惑が報道されたのも、やや気がかりです。

当面、フランス大統領選挙の動向には注意が必要です。

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