英国総選挙、直前情報 | ピクテ投信投資顧問株式会社

英国総選挙、直前情報 欧州/ユーロ圏 英国

政権基盤の強化に向け、メイ英首相が4月中旬に前倒しを決めた英下院選挙が目前に迫っています。選挙後、保守党の議席数に応じてポンドに与える影響が異なる可能性があり、シナリオごとの想定をまとめてみました。

英国下院選挙:投票迫る。選挙結果によってはEU離脱交渉に影響の可能性も

政権基盤の強化に向け、メイ英首相が4月中旬に前倒しを決めた英下院選挙(2017年6月8日、午前7時~午後10時)が目前に迫っています。前倒しを決めた頃は政党支持率が高かった与党保守党ですが、野党労働党との差は、調査会社によりばらつきはありますが、全体的に縮小傾向です(図表1参照)。前倒し公表後こそ上昇した通貨ポンドですが、世論調査を受け、上昇の勢いは低下しました(図表2参照)。

どこに注目すべきか:英国下院選挙、ハングパーラメント、ポンド

今日のヘッドライン2017年4月25日号で、下院選挙で与党保守党の議席が増えれば、欧州連合(EU)離脱交渉を有利に進めることとなり、ポンド高要因と述べました。しかし世論調査では保守党支持率が伸び悩み、ポンド安を演じており、選挙結果がポンドの動向に影響を与える可能性があります。

まず、最新の英国下院議席の政党別分布を確認すると、メイ首相率いる保守党は過半数をわずかに上回る330議席で、議会運営の苦しさが想定される数字です。

次に、世論調査を見ると調査会社により数字(予想)にバラツキがあります。選挙結果の予想も様々ですが、以下の4つのシナリオに分けることが、市場で行われています。

(1)保守党が過半数確保、労働党に大差をつける
(2)保守党がかろうじて過半数、現有議席(330)程度を確保
(3)保守党も労働党も過半数に届かない(ハングパーラメント)
(4)労働党が過半数を確保

ブルームバーグ社が市場参加者に対して行った調査を見ると、保守党が過半数を維持((1)、(2)のケース)すればポンド高、過半数割れ((3)、(4))となればポンド安という傾向が見られます。なお、(1)大勝利と(2)勝利の違いを示す議席数は、参加者により定義が異なるため単純ではありませんが、大雑把には、安定的な政権運営が期待される、330の現議席や過半数(326)に50~100議席程度の上乗せが目安と見ています。

ポンド安が想定される(3)、(4)を見ると、世論調査によれば労働党が勝利する(4)の可能性は低いようです。興味深いのは、どの政党も過半数に達しない(3)のケースが実現した場合に市場ではもっともポンド安が進むと見ていることです。(4)を考えると、万一、英国のEU離脱に消極的な労働党政権となればポンド安が想定される強硬なEU離脱交渉より、EUとの関係を重視したソフトな交渉が期待されます。一方、(3)のハングパーラメントは有益な離脱交渉ができないまま、2年の離脱交渉期限が過ぎる恐れもあり、その点がポンドにとって都合の悪いシナリオになるものと見られます。

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