欧州景気の底堅さを再確認 | ピクテ投信投資顧問株式会社

欧州景気の底堅さを再確認 欧州/ユーロ圏 ドイツ

ユーロ圏の景気を占う上で注目されるドイツ経済の先行きへの期待が高まっています。例えば、独Ifo企業景況感指数は市場予想を上回って回復傾向を維持しており、当面ユーロ圏の景気が堅調に推移することも想定されます。

7月のIfo企業景況感指数: 1991年以降で最高水準、ドイツ経済の回復継続

ドイツのIfo経済研究所が2017年7月25日に発表した7月の独Ifo企業景況感指数は116.0と、市場予想(114.9)、6月(115.2、改定値)を上回り、1991年以降で最高水準となりました(図表1参照)。

Ifo企業景況感指数は国内製造業と貿易、建設業約7000社の企業に対するアンケートをベースに算出します。企業に業況の現状を「良い」「満足」「悪い」、半年先を「改善」「変化なし」「悪化」で回答してもらい結果を指数化(2005年=100)します。指数は、「現状判断指数」、6ヵ月先の「予測指数」、通常、注目される両指数の平均である「企業景況感指数」の3種類があります。

どこに注目すべきか:Ifo企業景況感指数、選挙、設備稼働率

ユーロ圏の景気を占う上で、ドイツの動きが注目されます。ドイツ経済の先行きを示唆する傾向が見られる独Ifo企業景況感指数は市場予想を上回って回復傾向を維持しました。次の点に注目すれば、当面ユーロ圏の景気が堅調に推移することも想定されます。

1点目は、過去においては、独Ifo企業景況感指数と景気の連動性の高さが確認される点です。例えば、独GDP(国内総生産)と独Ifo企業景況感指数の連動が見られました(図表2参照)。8月15日公表予定の独17年4-6月期GDP、翌16日公表の独GDPとの連動性が強いユーロ圏GDPは、独Ifo企業景況感指数の水準から見て、堅調な数字が想定されます。

2点目、アンケート結果を集計した独Ifo企業景況感指数が物語るように、何故多くの経営者は楽観的なのか?Ifoの公表文でもセンチメントの改善が示されています。その背景として欧州で懸念されていた政治動向(選挙)への懸念が大幅に後退したことが上げられます。フランス政治に安定感が見られ、9月のドイツの総選挙の不安材料は消えつつあります。
別の背景として、独Ifo企業景況感指数と同時に公表された設備稼働率の水準が高いことがあげられます。旺盛な需要に対応するためには設備投資の増加も期待されるからです。

最後に、独Ifo企業景況感指数以外にもユーロ圏景気の回復を期待させる要因があります。例えば、回復が遅れていた周縁国ポルトガルやギリシャなどに景気回復の兆しが見られることです。またユーロ圏と経済的関係の深いハンガリーやポーランドなど東欧も景気回復を維持しており、ユーロ圏の輸出が対ユーロ域内、域外で景気下支えになると見込んでいます。

また、ユーロ圏の失業率は低下傾向で、消費者センチメントも好調なことから消費も下支え要因になると見ています。

一方、ユーロ圏の一部銀行の不良債権問題は懸念材料です。それでも最近のイタリアやスペインの破綻処理は驚くほどスムースです。また、欧州中央銀行(ECB)の金融引締めは、コスト高要因と見られ、来年、利上げなどが想定されます。それでも(暫定予想ながら)2017年ユーロ圏は1.8%、利上げのコスト高を見込んでも来年は1.7%程度の成長を予想しています。

 

 

 

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