ECB債券購入プログラムの終わり方 | ピクテ投信投資顧問株式会社

ECB債券購入プログラムの終わり方 欧州/ユーロ圏

今回のECB政策理事会の注目点は、年初からユーロ圏の経済指標が低下を見せる中、9月までとされる資産購入プログラムの、その後のシナリオが明確となるようなヒントをドラギ総裁が示唆するかに注目しました。   

欧州中央銀行(ECB)政策理事会:金融政策は市場予想通り現状維持

欧州中央銀行(ECB)は2018年4月26日、政策理事会の結果を公表、市場予想通り政策金利の現状維持を公表しました。資産購入プログラムによる月額300億ユーロ(図表1参照)の債券購入を少なくとも18年9月末まで継続し、その後もインフレが持続的に調整するまで続けると重ねて表明しました。

どこに注目すべきか:資産購入プログラム、PMI、インフレ率

今回のECB政策理事会の注目点は、年初からユーロ圏の経済指標が低下(図表2参照)を見せる中、9月までとされる資産購入プログラムの、その後のシナリオが明確となるようなヒントをドラギ総裁が示唆するかに注目しました。

ドラギ総裁が示したユーロ圏の景気判断は、会見後ユーロ安となったことからも、勢いの低下を認める内容と見られます。
例えばユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)は足元、急低下しています(図表2参照)。一方、低下の背景は寒波やストライキの影響もあると述べ、PMIの水準も景気拡大・縮小の目安を超える水準で、ユーロ圏景気は「堅調」との見方も維持しています。
ただ、世界的な景気下振れリスクに言及したことは、やや金融緩和を支持する姿勢と見られます。

次に、ECBの金融政策で足元、最も注目されている9月より後の債券購入について、大雑把に分類すれば、①景気は強いので9月に即停止、②景気は堅調だが弱い面もあり18年12月末まで購入額を減らしながら停止、③景気は弱く現状維持、の3通りに分けられます。①と②は時期は異なるも、債券購入停止を目指す一方、③は緩和を維持する方針です。
ドラギ総裁の説明からは9月に一気に停止する程、ユーロ圏景気が強いとは思われませんが、堅調な成長は維持する見込みと解釈でき、債券購入について②のシナリオを示唆した会見内容であったと思われます。
ピクテでも、①を考えた時期もありますが、現在は②をメインシナリオとしています。
なお、会見でユーロ圏のインフレ動向に言及しませんでしたが、賃金動向などから判断して、インフレ率は今後上昇すると見込んでいます。将来の債券購入停止を支持する材料と考えます。

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「今日のヘッドライン」5月1日と2日は休刊とさせていただきます。
次回は7日から配信予定です。

 

 

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