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- ⽇本の財政から投資の必要性が⾒えてくる③ 〜政府債務削減について〜
- 足元の⽇本のGDP(国内総生産)に対する政府負債⽐率は200%を超えています。では過去はどうだったのでしょうか。かつて第二次世界大戦により⽇本のGDPに対する政府負債⽐率は上昇しました。今回が過去約100年間で2回目の局面です。
- 過去、積み上がった国の借⾦を減らすためにいくつかの⽅法がとられました。①増税、⽀出削減などによる政府⽀出の改善での債務削減、②インフレによる債務削減、③経済の名目成⻑が債務拡大を上回る、④デフォルト(債務不履⾏)、ヘアカット(債務の減免)などがありました。
- ⽇本の物価は戦後3年半で100倍ほどになりましたが、一⽅で政府債務は大きく減少しました。国債の元利払いの減少は、⽇本の戦後復興に繋がるものとなりました。
過去の政府債務
足元の⽇本のGDP(国内総生産)に対する政府負債⽐率は200%を超えていますが、過去はどうだったのでしょうか。かつて第二次世界大戦により⽇本のGDPに対する政府債務⽐率は大きく上昇しましたので、今回は過去約100年間で2回目の局面になります。
政府債務削減⽅法
過去の歴史を振り返ると積み上がった国の借⾦を減らすためにいくつかの⽅法がとられました。①増税、⽀出削減などによる政府収⽀の改善での債務削減、②インフレによる債務削減、③経済の名目成⻑が債務拡大を上回る、④デフォルト(債務不履⾏)、ヘアカット(債務減免)などがありました。具体例を挙げれば、①1990年代後半の⽶国(クリントン政権)では増税や、⽀出削減などが⾏われました。②第⼀次、第二次世界大戦後のドイツなどはハイパーインフレーションにより債務価値が大きく下がりました。③1945年から73年までの⽶国は高経済成⻑、低インフレ、低⾦利を背景に借⾦を削減することができました。④2001年のアルゼンチン(債務不履⾏)、2012年のギリシャ(債務減免)などがありました。
戦後⽇本のインフレ
第二次世界大戦で莫大な借⾦を抱えることになった⽇本は、戦後、焦土と化して極端な物資不足になりました。それを起因に物価が上昇し、更に復興のために紙幣を増発したことから、復興インフレと呼ばれる物価上昇が加速しました。しかし、第⼀次世界大戦後のドイツや同時期のハンガリーのようなハイパーインフレーションほどではなく、⽇本の物価は戦後3年半で100倍ほどになりました。これにより政府債務は大きく減少し、国債の元利払いの減少は、戦後復興に繋がるものとなりました。
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