押さえておきたい基準価額の基本

投資信託の値段「基準価額」に関する押さえておきたいポイントを解説します。


基準価額って何?


投資信託(ファンド)を購入・換金する際の値段が「基準価額」で、運用会社によって1日に1回公表されます。

基準価額は、運用している資産の時価評価額である「純資産総額」を、すべての投資家が持っている口数の合計である「総口数」で割ることによって計算されます。



※基準価額は通常1口当たり、または1万口当たりで表示されます。上記は1万口当たりとして表示しています。


基準価額が動く3つの要因


基準価額は、投資信託を通じて投資している株式や債券等の価格変動のほか、運用に掛かるコストや分配金の支払いの影響を受けて上下します。




割安・割高は基準価額を見れば分かるの?


投資信託では、組み入れられる資産が日々入れ替わり、その配分も投資信託ごとに異なるため、基準価額だけを見て割安・割高を判断することができません。

組入資産の配分が同じであったとしても、運用を開始したタイミングが違うと、基準価額の水準が異なるということもあります。

基準価額は、分配金や信託報酬の水準等によっても変わります。




投資信託の中身は日々入れ替わるので、基準価額の水準が同じでも組入資産の配分が異なることもあれば、基準価額の水準が違っても同じような配分になっていることもあります。




パフォーマンスはどうやってはかるの?


投資信託は長期投資を前提とした金融商品なので、パフォーマンスをはかる場合は、分配金を再投資(分配金を支払わなかったと仮定)して運用効率を高めた場合の基準価額を確認します。

分配金を再投資した場合の基準価額を確認することによって、同じような資産や地域に投資する投資信託どうしのパフォーマンスを比べることができるようになります。




分配金を受け取った場合と再投資した場合では、パフォーマンスに違いが出る場合があります。



※上記はイメージです。手数料・税金等は考慮していません。