ブランド|直近四半期決算(主に2026年4-6月期)動向
●プレミアム・ブランド企業の直近四半期決算は概ね底堅い内容。一方、株価は中東情勢やインフレ再燃による消費者心理へのマイナスの影響に対する懸念が重荷に
●当面は、上値の重い展開が続く可能性も。ただし、足元のバリュエーション水準は、悪材料は織り込みつつあることを示唆
引き続き、概ね底堅い業績動向。しかし、成長率の物足りなさや、中東情勢やインフレ再燃による消費者心理へのマイナスの影響に対する懸念が株価の重荷に
プレミアム・ブランド企業の直近四半期決算(主に2026年4-6月期)は、全体的に引き続き底堅い内容となりました。中東における戦争の影響を受けた需要減少や中国市場の回復の遅れなども一部でみられたものの、引き続き、堅調な米国の個人消費(特に富裕層)が成長をけん引しました。
しかし、AI(人工知能)関連などのテクノロジー銘柄に比べると成長率に物足りなさがあるほか、中東情勢を巡る不透明感は依然として払拭されず、原油価格の高止まりなどインフレ再燃への懸念は、消費者心理にマイナスの影響を及ぼすとの見方などから、プレミアム・ブランド企業の株価は相対的に低調な推移が続いています。
こうした流れを受けて、当ファンドの分配金再投資後基準価額は、2026年1-3月期の下落から4-6月期以降は上昇に転じているものの、先進国株式などに比べて上昇率は小幅にとどまっています(すべて2026年8月12日時点の状況)。
※「【ご参考】 サブセクター別にみた、主な企業の直近(主に2026年4-6月期)決算動向と運用チームの視点・注目点など」も併せてご参照ください。
サブセクターや個別企業ごとに株価動向はまちまち
当ファンドの投資先企業の年初来の株価動向をサブセクター別にみると、「トラベル関連」が、米国市場の堅調な需要に支えられたホテル運営企業を中心に底堅く推移しています。一方、「高級ブランド」は、消費者心理の悪化によるマイナス・インパクトが大きいと懸念されることなどから低調な推移となっています。ただし、そのなかでも、実物資産として需要が高い宝飾品を中心とするフィナンシエール・リシュモンの株価は堅調でした。
主な企業の株価動向をみると、ガーミンは年初来で株価が大きく上昇しています。消費者の健康管理や運動習慣に対する関心の高まりなどを受けて、同社のフィットネス向け高機能ウェアラブルに対する需要拡大を背景に市場予想を上回る好決算を発表したことなどが好感されました。
一方、エルメス・インターナショナルは、年初来でみると下落率が相対的に大きくなりました。高いブランド力を背景とした根強い人気、高収益性、健全な財務基盤といった良好なファンダメンタルズ(基礎的条件)には変わりはなく、また、直近四半期売上高も堅調な伸びを示しましたが、市場の高い期待に届かなかったことが、株価の下押し要因となりました。
※上記は2026年8月12日までの状況です。
今後の見通し|当面は上値の重い展開が続く可能性も。ただし、足元のバリュエーション水準は、悪材料は織り込みつつあることを示唆
当面は引き続き、中東における戦争の影響やインフレ再燃などが消費者心理を悪化させるとの見方から、プレミアム・ブランド企業の株価は上値の重い展開が続く可能性が懸念されます。
一方、足元のプレミアム・ブランド企業のバリュエーション(投資価値評価)水準をみると、予想株価収益率(PER)では足元の悪材料を織り込み、過去10年間の平均を下回っています。さらに、先進国株式の予想PERに対するプレミアムも、過去10年間の平均を大きく下回る水準へと低下しています。
また、プレミアム・ブランド企業の相対的な高収益性や健全な財務基盤などの良好なファンダメンタルズ(基礎的条件)には変わりがありません。
消費者心理の悪化に対する過度な懸念が後退していけば、足元のバリュエーション面での魅力もあり、良好な企業決算や経済指標の発表を待たずして株価が反発する可能性もあるとみられます。
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