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- iTrustバイオ|Fund Insight 5月
当ファンドの運用チームによるマーケットの振り返りおよび今後の見通しをご紹介します。
マーケット・レビュー
2026年5月の世界の株式市場では、中東情勢が引き続き重要なテーマとなりましたが、その展開には変化が見られました。イランでの紛争が3ヵ月目に入り、外交努力が成果を見せ始めたことで、原油価格は反落し、北海ブレントは1ヵ月で大幅に低下しました。
一方で、エネルギー価格の落ち着きは金融環境の緩和につながらず、4月のインフレ指標が市場予想を上回ったことを受けて、米国の長期金利は上昇傾向を強めました。加えて、米連邦準備制度理事会(FRB)の議長にケビン・ウォーシュ氏が就任する見通しが確認されたことで、金利はより長期にわたり高い水準にとどまるとの見方が広がりました。
株式市場は、人工知能(AI)への期待感が引き続き下支えとなり、底堅さを維持しましたが、長期金利の上昇やインフレへの懸念が断続的に重荷となり、上昇と調整を繰り返す不安定な展開となりました。
今後の見通し
バイオテクノロジーセクターは、企業買収・合併(M&A)の活発化や良好な臨床試験結果、さらに医薬品価格制度を巡る不透明感の後退を背景に、2025年後半にかけて堅調なパフォーマンスを示しました。その後は、市場の関心や資金が人工知能(AI)関連分野へシフトしたこともあり、足元では横ばい圏で推移しています。
直近の逆風は主にマクロ経済環境に起因するものであり、セクター固有のファンダメンタルズ(基礎的条件)の弱さに起因するものではありません。ホルムズ海峡を巡る供給懸念がインフレ圧力を高め、金利見通しに対する不透明感を強める中、スタグフレーションへの警戒感が高まっています。その結果、将来の成長期待を織り込みやすい資産に対しては、バリュエーション(投資価値評価)面での圧力がかかっています。
しかしながら、ファンダメンタルズは引き続き良好です。複数の重要な新薬分野が市場投入の段階に入りつつあり、大手製薬企業は特許切れへの対応として新たな技術やパイプラインの獲得を積極化させています。このため、M&Aは今後も継続すると見込まれます。マクロ経済環境が安定に向かえば、バイオテクノロジー分野は再び評価されやすい状況にあると考えられます。
※本内容は、当ファンドの実質的な投資対象ファンドの運用チームが提供する市況分析・見通しを翻訳したものです。運用報告の基準時点が当ファンドとは異なる場合がありますのでご留意ください。なお、本コメントは市場環境に関する一般的な見解を述べたものであり、当ファンドの運用方針または成果を直接示すものではありません。
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