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- iTrustバイオ|Fund Insight 2026年7月
当ファンドの運用チームによるマーケットの振り返りおよび今後の見通しをご紹介します。
マーケット・レビュー
2026年7月の世界の株式市場は、これまでの上昇基調に一服感がみられる展開となり、小幅な上昇となりました。2026年4-6月期における堅調な株式市場の上昇を背景に、投資家心理は改善していましたが、バリュエーション(投資価値評価)の上昇に加え、マクロ経済を巡る不透明感の高まりを受けて、投資家の銘柄選別姿勢が強まりました。その結果、多くのセクターで資金移動が活発化し、市場の牽引役にも変化がみられました。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)は金融政策の据え置きを決定し、エネルギー価格に起因するインフレ懸念を背景に、早期の利下げを示唆しませんでした。これを受けて長期金利は大きく上昇し、将来の成長期待への依存度が高い資産にとって逆風となりました。
ヘルスケア分野では、大型銘柄が相対的に安定した投資先として選好される一方、バイオテクノロジー分野では複数の買収案件が追い風となり、パフォーマンスを押し上げました。しかし、月後半には金利上昇の影響を受け、中小型のバイオテクノロジー銘柄を中心に売り圧力が強まりました。
今後の見通し
短期的には、資金フローやセクターローテーションが市場パフォーマンスの重要な変動要因となる可能性があります。しかしながら、バイオテクノロジー分野のファンダメンタルズ(基礎的条件)は引き続き非常に魅力的であると考えています。
大手製薬企業では研究開発(R&D)の生産性の伸び悩みが課題となっているほか、今後は大型の特許切れが相次ぐと見込まれています。こうした状況を背景に、業界内ではM&A(合併・買収)を通じた成長戦略への期待が高まっており、買収活動は引き続き活発な状況にあります。また、研究開発業務の外部委託拡大や人工知能(AI)の活用が進展するなか、従来、大規模な研究開発基盤によって支えられてきた競争優位は徐々に低下しつつあります。その結果、優秀な人材で構成された少数精鋭の開発チームが、新たな治療メカニズムの創出にとどまらず、より効率的かつ戦略的な医薬品設計を通じて新たな治療領域を開拓しています。特に、がんの分子標的薬や自己免疫疾患向け治療薬の分野では、競争力の高い開発パイプラインへの資金流入が続いており、商業化段階へ進展する案件も増加しています。このような構造的な成長要因が、バイオテクノロジー分野の中長期的な投資魅力を支えるものと考えています。
※本コメントは市場環境に関する⼀般的な⾒解を述べたものであり、当ファンドの運⽤⽅針または成果を直接⽰すものではありません。
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