iTrustバイオ|2026年4-6月の振り返り:iTrustバイオは大幅に上昇、M&Aの動きや新薬開発におけるポジティブなニュースなどが寄与
●2026年4-6月にiTrustバイオは、M&Aの動きや新薬開発におけるポジティブなニュースなどが寄与し、大きく上昇
●利益成長期待は継続、M&Aの動きにも引き続き注目
2026年4-6月にiTrustバイオは大きく上昇
2026年4-6月のバイオ医薬品株式は、中東情勢の緊迫化やインフレ懸念などを背景とした米国金利の上昇などがマイナス要因となる場面もありましたが、バイオ医薬品企業をターゲットとしたM&A(合併・買収)の活発化や有望な治験結果の発表、中小型グロース株への資金流入の動きなどがプラス要因となり、大幅な上昇となりました。
このような中、iTrustバイオは+19.6%と、大幅な上昇となりました。
2026年4-6月のバイオ医薬品株式市場は、4月、5月にかけてはギリアド・サイエンシズ(米国)によるチュブリス(ドイツ)買収などバイオ医薬品企業をターゲットとした大型のM&Aが成立し、M&A活性化の期待が高まったことに加え、有望な治験結果の発表などを受けて上昇しました。もっとも、米国金利の上昇などはバイオ医薬品株式にとって逆風となり、AI(人工知能)関連の成長期待などで好調な推移となった米国株式を下回る結果となりました。その後、6月には、アッヴィ(米国)によるアポジー・セラピューティクス(米国)の買収や、グラクソスミス・クライン(英国)によるニューバレント(米国)の買収など大型のM&A案件が成立したことに加え、中小型グロース株に注目が集まったこと、良好な治験結果の発表や開発計画の発表を受けて業界全体で新薬開発への期待が高まったことなどを背景に、バイオ医薬品株式は米国株式を大きく上回って上昇しました。
組入上位銘柄のうち、 2026年4-6月に株価が大きく上昇した主な銘柄は、イルミナ(米国)、モデルナ(米国)、ジャズ・ファーマシューティカルズ(米国)、インサイト(米国)などでした。
イルミナは、4月末発表の2026年1-3月期決算が市場予想を上回ったことや、主力の遺伝子解析装置の普及拡大期待などを背景に株価が大きく上昇しました。モデルナは6月、メッセンジャーRNAを使い体内でCAR-T細胞を生成する新たな治療プログラムについて、全身性エリテマトーデス(SLE)など自己免疫疾患を対象とした臨床試験を2027年中に開始する計画を公表しました。これにより、革新的な新薬候補(パイプライン)への期待が高まり、同社株の上昇要因となりました。ジャス・ファーマシューティカルズは、市場予想を上回る好調な2026年1-3月期決算を発表したことや、睡眠障害薬やがん治療薬の成長期待などから株価が上昇しました。インサイトは、市場予想を上回る好調な2026年1-3月期決算を発表したことに加え、米国で既に承認を得ているアトピー性皮膚炎治療薬オプゼルラの欧州での承認の可能性が高まり、同治療薬の成長期待が高まったことなどが株価の上昇要因となりました。
一方、組入上位銘柄のうち下落した銘柄は、リジェネロン・ファーマシューティカルズ(米国)、ギリアド・サイエンシズ(米国)などでした。
リジェネロン・ファーマシューティカルズは、黒色腫治療薬候補の治験が失敗に終わったことに加え、主力眼科薬アイリーアを巡る先行き不透明感が意識され、株価は軟調に推移しました。ギリアド・サイエンシズは、チュブリスなどの買収やがん領域への積極投資が利益を圧迫する可能性が意識されたことに加え、がん治療薬トロデルビの肺がんを対象とした治験で有効な結果が得られなかったことなどが影響し、株価が下落しました。
2026年4-6月の投資行動
当ファンドの2026年6月末時点の組入上位10銘柄は、2026年3月末と比べ、サノフィ(フランス)が外れ、イルミナが入っています。
また組入上位の銘柄では、2026年4-6月にアムジェン(米国)、リジェネロン・ファーマシューティカルズ、バーテックス・ファーマシューティカルズ(米国)、ギリアド・サイエンシズ、サノフィなどの組入比率を引き下げた一方、イルミナ、モデルナなどの組入比率を引き上げました。
この投資行動により、組入上位10銘柄がポートフォリオに占める割合は、低下しています。
今後のポイント~利益成長期待は継続、M&Aの動きにも引き続き注目
バイオ医薬品企業は、長期的に世界の人口増加と高齢化が同時に進展することが予想される中で、画期的な治療薬を提供し続けると予想されており、相対的に高い利益成長が期待されます。さらにAIが、創薬の最適化、開発、臨床試験、患者層別化、規制プロセスといった領域で大きな効果をもたらし、新薬の開発に貢献するものと考えます。
また特許切れ問題に直面している大手医薬品企業は、治療薬のラインナップやパイプラインを充実させることが求められています。そのため魅力的な新薬候補や高い技術力の獲得を目的とした大手医薬品企業によるバイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aの動きは、足元、活発化しており、この傾向は今後も継続するものとみており、バイオ医薬品株式にとってプラスに寄与するものとみています。
引き続き、当ファンドでは、事業の収益性や安定性、バリュエーション(投資価値評価)の水準、株価の下落耐性などを考慮して銘柄選定を行い、リスクを抑えたポートフォリオを構築していく方針です。
当資料をご利用にあたっての注意事項等
●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が販売を目的として作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。取得の申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)等を必ずご確認のうえ、最終的な投資判断はご自身で行ってください。
●投資信託は値動きのある有価証券等に投資するため、基準価額は変動します。外貨建資産の場合は為替変動リスクもあります。したがって、投資者の皆さまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により損失が生じ、投資元本を割り込むことがあります。運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。
●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性、特定の目的への適合性を保証するものではありません。記載内容は作成日現在のものであり、予告なく変更される場合があります。また、過去の実績は、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。
●投資信託は預金等ではないため、元本および利回りの保証はなく、預金保険機構または保険契約者保護機構の対象ではありません。また、登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
●当資料の内容は、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を目的としたものではありません。
●当資料に掲載されている内容に関する著作権その他の知的財産権は、原則として、当社、ピクテ・グループまたは正当な権利者に帰属します。無断での使用、複製、転載、改変、翻訳、配布等は禁止されています。マーケット・データのご利用に関する詳細は、当社ウェブサイト 「会社情報」の「運用・方針等」内の「マーケット・データ利用規約」をご参照ください。
個別の銘柄・企業については、あくまでも参考であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、医薬品についてもあくまで参考として紹介したものであり、その医薬品を推奨するものではありません。
記載の銘柄は、特定の銘柄の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、その価格動向を示唆するものでもありません。