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生物多様性喪失への取り組み:持続可能性を重視する投資家のための考察
2026/06/03

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概要

機関投資家が自然関連リスクを低減し、生物多様性資本の成長機会を活用する方法について、MISTRAの「生物多様性再生ファイナンス(FinBio)」プログラムに参加する研究者とピクテ・アセット・マネジメントのテーマ株式運用チームが共同で研究し得られた知見をご紹介します。



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生物多様性に関する報告書

本稿は、ストックホルム・レジリエンス・センターのMISTRA「生物多様性再生ファイナンス(FinBio)」プログラムに参加する研究者と、ピクテ・アセット・マネジメントによる共同執筆です。

 

主なポイントと投資への示唆

◆ 生物多様性は投資における中核的なリスクであり、同時に機会でもある

自然の喪失は、食料・素材からインフラ・不動産に至るまで、幅広いセクターにおいて、キャッシュフロー、資産価値、資本コストにすでに影響を及ぼしています。一方で、自然への投資は、環境汚染や炭素排出の削減、生物多様性の回復、さらには広範な社会的便益をもたらす手段として、最も費用対効果の高いアプローチの一つです。

投資への示唆: 生物多様性および自然関連のリスクと機会は財務的に重要であり、ポートフォリオ分析および構築に組み込む必要があります。

◆ データ、科学、そして規制は転換点を迎えている

モニタリング、インパクト・モデリング、報告・情報開示の枠組みにおける進歩により、生物多様性は一見解決困難な問題から、投資対象となり得る課題へと変わりつつあります。

投資への示唆:科学の進歩と成熟しつつある規制枠組みにより、投資家は生物多様性への配慮を、より体系的かつ客観的にポートフォリオ分析へ組み込むことが可能になります。

◆ 資本市場は急速に追いつきつつある

自然関連の投資対象資産は、2030年までに1兆4,000億米ドルを超えると予測されています。生物多様性はグリーンボンドおよびサステナビリティボンドの主要カテゴリーとして、気候変動を上回る存在となっており、株式市場およびプライベート市場においても自然関連の戦略が急速に拡大しています。

投資への示唆:自然資本の投資可能ユニバースは、株式、債券、プライベート市場の各分野にわたり拡大しており、長期的なリターンの新たな源泉となっています。

◆ リターンと保護はもはやトレードオフではない

生物多様性への投資は、環境保護と資本利益の追求のいずれかを選択する二者択一ではなくなっています。生態系へのダメージを軽減し、資源効率を改善している企業は、長期的な成長においてより有利な立場にあることが多いとされています。

投資への示唆:生物多様性への配慮を組み込むことで、投資家は、より持続可能なビジネスモデルを有し、長期的にリスク調整後リターンが期待できる企業を見極めることができます。

◆ アクティブ・オーナーシップとエンゲージメントの力

長期的な視点で運用を行う持続可能性重視の機関投資家は、投資先企業に対して大きな影響力を持ちます。持続的かつ重点的なエンゲージメントは、持続可能性の成果と財務実績の双方を向上させます。

投資への示唆:アクティブ・エンゲージメントは、生物多様性リスクを管理し価値を保全するための、ダイベストメントに代わる実践的な手段です。


© Geneva botanical garden photography series
表紙写真:2026年4月上旬、ジュネーブ植物園で「ジャイアント・スピア・リリー」としても知られるドリアンテス・パルメリが花を咲かせた。種が蒔かれてから40年以上が経過している。このオーストラリア原産の植物は、一生に一度しか花を咲かせない。

考察から実践へ

FinBioの「生物多様性リスク軽減のための投資家フレームワーク(INFORM)」は、投資家と企業の双方に向けた、科学的根拠に基づく実践的な生物多様性エンゲージメントのガイドラインです。各レベルには、一連の質問が設定されています。

有効な理由:

- 生物多様性に関する事前知識の有無を問わず、初学者から専門家まで幅広く対応

- 企業規模や業種を問わず適用可能

- すべての質問について、重要性の理由、適切な対応例、投資家に向けた開示情報の活用方法に関する具体的かつ科学的ガイダンスを提供


INFORMエンゲージメント・フレームワーク:3つのレベルの質問



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