日本拠点開設40周年を迎えて


40 Years Anniversary



萩野 琢英 Takuhide Hagino

ピクテ・ジャパン株式会社 代表取締役社長

ピクテ・グループ エクイティ・パートナー


「目利き力」が紡ぐピクテの歴史

ピクテは、1981年12月に日本拠点を開設してから40周年を迎えました。これもひとえに皆様の温かい御厚情の賜物と心より深く御礼申し上げます。

世の中は今、新型コロナウイルスによる不透明な環境が続き、その渦中にいる私たちは、さまざまな出来事や価値観の変化に翻弄されています。しかし、プライベートバンクを母体とするピクテは、1805年の設立以来210余年の歴史の中で、このような状況を幾度となく乗り越えて現在にいたります。


    資産を「守る」という意識 ピクテの「目利き力」とは

-資産を「守る」という意識

なぜ、ピクテはこれほど長い間存続し、さらなる成長を続けているのか。それは顧客との厚い信頼関係に基づいて、『どの時代においても彼らの資産をしっかりと管理し最適な投資先に導いてきた』ことにほかなりません。

富裕層ファミリーの資産を何代にもわたって管理・運用してきたピクテの歴史は、言うなれば貨幣価値の下落との闘いでもありました。発行され続けてきた貨幣はその価値が下落し続けてきました。

単純に現金を保有しているだけではその価値が大幅に減価してしまう。時には物価上昇によって、時には自国通貨の下落によって、減価してしまう。

このため、ピクテは顧客の資産を最適な投資先に導くことで守ること、つまり「資産価値の保全」を実践することで、顧客の信頼を獲得してきました。

そして、それを支えるのが長期分散投資という資産管理・運用哲学なのです。

しかし、1981年、ピクテが日本に拠点を開設した当時を振り返ると、分散投資という認識はまだまだ低く、資産運用といえば国内の株式や債券、不動産への投資が主流でした。90年代に入りようやく、日本株が暴落する中で海外の株式投資への関心が高まります。

年金運用による日本株、外国株、日本国債、外債への分散投資が開始されたのもこの頃でした。

私がピクテに入社した2000年頃でもまだ、「日本では株式の長期分散投資は無理かもしれない」という思いがありました。

多くの投資家が短期的な利益ばかりを追い求める状況が続いていたからです。2007年、私はジュネーブのピクテ本社に赴任しました。そして、その間に世界金融危機、いわゆるリーマンショックを経験したことで、顧客の資産を守るとはどういうことなのか、目の当たりにしました。

その体験から、ピクテの徹底した資産保全型バランス運用を日本でも広めたいという思いを強くしたのです。


-ピクテの「目利き力」とは

ピクテにおけるその運用の秘訣は、私たちが「目利き力」と呼ぶものにあります。それはピクテが長い歴史の中で培ってきた経験と知恵の集積です。

それは単に運用力のみを指すわけではありません。

そこにはピクテ独自の企業文化や信念、価値観も含まれています。

私はジュネーブ本社への赴任時に、経営陣であるパートナーたちと一緒に働く機会を得たことで、それらを直接経験することができました。

そのとき、「目利き力」を支えるものが顧客との信頼関係にあることを学んだのです。「目利き力」とは「人」に重点を置いた文化です。

ピクテのルーツであるプライベートバンクでは、顧客に対して全人格を持って誠実且つ真摯に接し、責任を全うすることが求められ、その精神はピクテのあらゆるビジネスにおいて根付いています。

顧客に信頼されてこそ「目利き力」が最大限に発揮されるのです。

日本においても、私たちを信じてご資産を託してくださる皆様からの信頼と期待に応えるべく、あらゆる環境に慎重かつ誠実に向き合ってまいる所存です。

そして、皆様から「ありがとう」と言われる運用会社でありたいと思っています。





革新と伝統のバランス ー日本におけるピクテの40年

ピクテは日本における外資系資産運用会社のパイオニアです。

1993年に私がロンドンのピクテに入社したとき、東京オフィスはすでに開設して12年が過ぎようとしていました。

私自身は1980年に日本株のファンド・マネージャーとして初めて来日し、1987年から1992年にかけて―バブルとバブル崩壊の狭間で―東京に拠点を置く別の外資系企業を率いていました。

その後ピクテに入社し、60回以上日本を訪れました。

当時日本のビジネスを担当していたパートナーのイヴァン・ピクテと私は、継続性、革新性と伝統のバランスこそが日本企業の優れた特徴であることを再認識し、同時にピクテ・グループにも似たような企業資質があり、だからこそ日本のビジネス文化に対して常にオープンでいられるのだと感じたのです。


スティーブン・バーバー Stephen Barber

Prix Pictet国際写真賞 会長

 

ピクテ・グループの元エクイティ・パートナー(2006年~2020年)。オックスフォード大学で数学と哲学を専攻後、商業銀行のサミュエル・モンタギューに入社し日本株のファンド・マネージャーを務める。1987年から1992年まで東京に在住。1993年にロンドンでピクテに入社し、退任まで日本事業の発展に大きな役割を果たした。2009年から2020年はピクテ・グループ全体のグループ・コミュニケーション部門の責任者として、広報、ブランディング、それに伴う出版物の制作を担当。持続可能性をテーマとする世界有数の写真賞Prix Pictetの創設者兼現会長。





40th Anniversary Special Movie


日本拠点開設40周年を迎えたピクテ。代表取締役社長 萩野琢英と設立当時から現在に至るまでを日本オフィスを見守ってきたピクテ・グループのキーパーソンが、40年間の振り返りと感謝の気持ちを映像にしてお届けします。





ピクテが取り組む「日本の社会を豊かにするための活動」と「国際写真賞Prix Pictet」


ピクテ・パトロネージュ・プロジェクト

当社が取り組む日本の若きアーティストを応援するパトロネージュ・プロジェクトについてご紹介しています。

ピクテ・ミライ・プロジェクト

ピクテ・グループの理念の基づく地域還元活動。国内各地への寄付を通じて日本の地域社会への還元を目指します。

Prix Pictet

「サステナビリティ:持続可能な社会」にフォーカスした写真と写真家を発掘し、地球環境や社会問題に対する対話を喚起するためにピクテ・グループが設立した国際的写真賞と写真展。

ピクテの責任投資

ピクテは長期的な視野を持ち、地球環境や次世代の利益を考えて行動します。投資の意思決定プロセスにESGの要素を組入れ、非人道的兵器の製造に関わる企業を除外するなど、積極的な働きかけます。